ハードカバーの絵本です。縦 23.3 x 横 25.1 x 厚さ 1.2(cm) 言語:英語
むかしむかし、静かな田舎に、きれいなで丈夫な小さい家がありました。小さい家はのどかな田舎で移り行く季節を楽しんでいました。小さい家は遠くの街の明かりを見て「まちにすんだらどんな気持ちがするものだろう」と思いました。 ある日、馬の引っ張っていない車(自動車)が現れました。それからトラックだのローラー車だのがやってきて、家のまわりはすっかり街になってしまいました。どんどん開発が進み、両側に高層ビルが建ち...それでも小さい家はそこにありました。壁や屋根は昔のようにちゃんとしているのに、ボロボロになってしまいました。 ところがある春の朝に小さい家の前を通りかかった女の人が、小さい家を救います。 (翻訳作品より転載)
全ページを通じて、ずっと小さい家を中心にした構図で描かれており、小さい家の周りが変わっていく様子が印象づけられています。都会に生活する人間なら、この小さい家の気持ちがとてもよくわかるでしょう。本当に大切なものは何なのか...そんなことを考えさせられる絵本です。「いなかでは、なにもかもが たいへん しずかでした」という最後の一文が胸の奥まで届きます。ちいさな子供も感じるものがあるでしょうが、あえて大人の方に読んで欲しい1冊です。 (翻訳作品より転載)
自宅に『岩波こどもの本』シリーズの「ちいさいおうち」があります。乗り物好きな息子は、馬車から始まって自動車、働く車、列車と移り行く乗り物が大好きで、よくジーっと見入っていました。洋書に興味を持ってこの本を購入したきっかけは「翻訳の本と絵の比率が違う」ということでした。『岩波こどもの本』は縦長の本で、絵が省かれているところがあります。また、文字の配置も違っています。文字で書いてしまうとこれだけのことなのですが、受ける印象は大きく違います。縦長と、横長、比べてみると違う発見があって面白いと思います。 (ドドンパさん 30代・ママ 男の子3歳)
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