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“かなしい”って どんなことだろう? かえるくんは、朝から なんだか かなしくて 元気がありません。でも、どうして かなしいのか わからないのです。そんなとき、ねずみくんが もってきたものは…? 2005年1月に亡くなったベルジュイスの「かえるくんシリーズ」最後の作品。
かえるくんが元気がなくて
お友達が笑わせようとしたり励ましたりします。
こぐまくんは・・そっとしてあげることにしました。
ねずみくんは・・バイオリンできれいな曲をひきました。
するとかえるくんは泣き出してしまいます。
きれいな曲を聴いてこらえ切れなくて泣いてしまったというのです。
次第に二人は笑顔になり笑い合い
かえるくんは元気を取り戻したのです。
この絵本はかえるくんを責めたり
こぐまくんを白状ものと呼ぶのでもなく
また、ねずみくんが立派だね、というのでもないと思いました。
こぐまくんもねずみくんもやさしい態度でした。
なんとなく物悲しい。なんとなく元気がでない。
お友達の様子がいつもと違うって思うことがあるかもしれません。
そんな時、やさしく見守り決して責めず変わらない態度でいてあげる。そして元気になったらまたいつものように接してあがることが
大事ではないでしょうか。
そんな深いことを考えてしまうすばらしい絵本でした。 (事務員さん 30代・ママ 女の子6歳、女の子3歳)
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