
大晦日の夜、男の子が、はじめてお父さんと除夜の鐘を撞きにいく緊張感を、版画で表現した絵本です。お父さんと一緒に歩く普段とは表情の違う夜の道、寒さの中で飲む甘酒のおいしさ、鐘の重み、そして新しい年に変わる瞬間の期待感。満天の星空の下、お父さんに手を引かれて家路につく男の子の後ろ姿が、何とも忘れがたい印象を残します。

大晦日の夜、主人公の男の子がはじめて、除夜の鐘をつきにいく様子を描いたお話でした。
大晦日、夜中のお出かけという、年末ならではの「特別な感じ」が絵本全体から伝わってきました。
版画による白と黒の2色だけが使われた絵も、「除夜の鐘をつく雰囲気」を盛り上げていたと思います。
とても素敵な絵本でした。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子5歳、男の子3歳)
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