「レオ、おまえは、おまえのロックをやれ!」亡き友ケチルの言葉を胸に、ベルリンにやってきた14歳の少年レオ。 でも、この旅は・・・。隠れギター少年レオの青春ラプソディ!
これは2014年の中学生の部に選ばれた夏の課題図書の1冊です。
那須田さんはかなり前からドイツに住んでいらして、執筆活動も基本あちらでしているようです。
このお話は日本の中2の男の子が家族旅行でドイツに行く予定だったのに、ちょっとしたハプニングがあり、
1人でドイツに行って、留学中のいとこのところで2,3日過ごさなくてはいけなくなった時のことが主軸になっていました。
「ドイツ」という国に住んでいるからこそのドイツの歴史や町の様子、人種問題なども、中学生の子どもたちにわかるレベルで描かれているので、読み始めるととても読みやすいです。
また、主人公の少年はエレキギターをやっているのですが、ドイツの町で知り合った子どもたちと一緒にバンド活動をする羽目になったり、充実した楽しい夏を主人公と一緒に感じられたような気になりました。
素敵で面白い作品でしたが、良質の本をただ本棚に並べていてもなかなか子どもたちの手に届かないので、機会があったらブックトークで紹介したいと思っています。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子14歳、)
|