「したじきくんとなかまたち」 みんなの声

『くだものだもの』や『おやおやおやさい』の山村浩二さんのイラストに惹かれ、手に取りました。
初めて学校に行くのがちょっぴり怖い「したじきくん」のおはなし。えんぴつやけしごむたちが励ましますが、自分には仲間がいないし、得意なこともわからず……。
新１年生の気持ちがよくわかるおはなし。入学前の子どもが読んだらきっと共感すると思います。

２歳息子が気に入って何度か読んでいます。下敷の役割…なんて考えたことなかったのですが、意外と活躍の機会が多いですよね。途中、消しゴムさんの裏切りには笑えました。幼児向けの絵本だと思いますが、入学前のお子さんにもドキドキを紛らわすためによい絵本かと思います。

孫も四月から小学校１年生です。保育園の時の仲間とは、違う小学校に行くので、一番心配なのが、知っている子がいないから、そのことが一番心配になります。文房具さんたちも、明日からの小学校に行くのが心配な文房具、特に謙虚な下敷き君のことが気になりました。したじきくんは、ノートたちに頼りにされているのに、、「なんで　頼りにされてるのか、よくわかんないや・・・・・」と、素直なしたじきくん、きっとみんなから好かれると思いました。ノートに挟まれて寂しくなくなったしたじきくんの気持ちが凄くわかった私でした。

入学式前日、下敷き、えんぴつ、はさみにノート、入学のためのそろえた道具たちが会話をしています。
ワクワクする子、心配で心細くなって行きたくないな〜っていう子、色んなこがいるんだよ。自分なんて…と思っていても、実はちゃんと頼りにされていて、気づいていないだけなんだよ、っていうことが伝わってきます。入学前のタイミングに読むのにちょうどいい絵本でした。

そんな下敷きくんの謙虚な感じがとても好感が持てます。物には心がある、この文具はこんな風に思っていたのか〜、なんて新しい発見がある一冊です。絵がちょっと怖いですが、読んでいるうちにそんな事は全然気にならなくなるくらいの面白さ。