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谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

ふき」 みんなの声

ふき 作:斎藤 隆介
絵:滝平 二郎
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,207
発行日:1981年
ISBN:9784061272903
評価スコア 4.38
評価ランキング 14,152
みんなの声 総数 7
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  • 強い女の子です。

    斉藤さんの絵本が大好きです。
    この本は、斉藤さんの本のなかでも、文章は長いほうだとおもいます。
    ふきと大太郎のきずながどのようにできていったのかも
    二人の会話は細かく書いてあるので、よくわかりました。
    また、ふきのおとうの仕事の内容も本当に詳しく書いてあり、
    おとうがなぜそこまで働くのかもしっかり書いてあるので、
    おとうが青鬼に殺されたときのふきの気持ちが
    子供たちも自分のことのように感じることができたのだとおもいます。
    最後はほんとうに、ふきの強さに感動しました。
    息子は自分も同じことになったら、ふきと同じ事をすると
    言っていました。
    親としては、どうかそんなことはやめて欲しいと思うばかりです。

    投稿日:2009/09/04

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  • 美しい絵本

    • ニシンさん
    • 30代
    • パパ
    • 新潟県
    • 女の子3歳

    図書館でこどもが見つけて読んであげましたが、はじめ「かたきうち」という内容が嫌でした。あと、鬼=悪役というイメージも。
    けれども何度か読むうちに、いくつかのシーンが気になってきました。
    ひとつはふきの、「とうちゃんの かたきは、おらひとりで うつ。おにを さがしてくれろ。(略)それだけでいい」という台詞です。「かたきをうつ」という純粋な(?)感情があるなら、それはその当事者一人だけにありうるのじゃないか、ということです。しかしその上で、この物語は相討ちという悲劇でその実行は否定しているように思えます。
    いまひとつは、子への願いを「りっぱな よめいり」としてしか表現できない親の一途さ。そして悲しさ。私自身、そこを離れられないのです。
    自然と人間の間にいると思われる「だいば山の大太郎」は、春がくるごとに人間そのものを悲しんで、愛おしくて、泣くのではないでしょうか。
    我田引水ですが、そう思った時、この絵本が心をとらえました。

    投稿日:2009/02/10

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  • 文章は大人がじっくり味わえものですよ

    小学校高学年でもいいと思いますよ。
    絵本を離れた子にも読ませたいですね。
    秋田の北のはずれのだいば山・・・
    東北のことば、そしてくらし。南国の者にははかりしれない奥深さがあっていいですね。むかしばなしだけど・・・
    宿題が終わったあと、絵本を広げてあげます。
    テレビよりいいみたいですよ。

    投稿日:2007/02/21

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  • うちはみたいに大きな大太郎の手と、もみじの葉っぱみたいにふきの手、「せっせっせ」して仲良しだった二人

    ふきの父さんは、木こりの名人で、大きな木をみごとに切り倒す。
    人間の力のすごさにあっとうされます。切り倒した木を、ふじづるでいかだに組むてぎわよさが、実によく絵に表されていて感動です!

    ふきのお母さんは、病気で死んでしまうのです。死ぬ時に、「とうちゃん ふきには、りっぱなよめ入りをさせてくろ。たのむス。」と言って・・・
    ああ〜どんなにか 心残りだったでしょう!

    読みながら 私も涙しました。人間の一生のはかなさ。
    とうさんもまた、でんでろ山の青おにが山をあらすのをので闘っておにに殺されてしまう。
    ああ〜なぜ?

    こんなにも 一生懸命生きている人間が、こんなにして死んでしまうの?
    運命のいたずらに、心が締め付けられそうになります。

    ふきは驚きのあまり 気を失ってしまうのです。
    悲しみにくれてしまいそうです・・・
    子供のふきはが、不憫で、言葉がでません。

    ふきは、もう「せっせっせ」もしなくなり雪の中で、一人でかたきをうとうとします。
    子供のふきが、涙もながさず、敵討ちをするときのすごい目
    怖いくらいです。
    でも大切な人が殺されたら、誰でもそんな気持ちになるでしょう。

    今いろんな事件で、人が殺されている、家族の気持ちと同じでしょう!

    ふきは大切なかんざしを手に、雪山を駆け下り、なだれを起こし 青おにをなだれに巻き込んで、かたきを討つのです。

    ふきもまた、命をかけてかたき討ちしたんです。
    胸がつまりそうに苦しくなります。

    そして ふきのとうになったふき
    仲良しの大太郎は、大粒のなみだをこぼします。
    大太郎の涙のわけは、こんな悲しいなみだなんです。
    一緒になきました。

    あまりにかわいそうな おはなしで ほんとに
    読み聞かせができなかった人の気持ちがよくわかります。

    ああ〜もう一度ふきと大太郎がしあわせそうに「せっせっせ」するのが見たいなあ〜
    そんな思いです。

    投稿日:2006/10/20

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  • ふきのとう

    • レイラさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子11歳、男の子9歳

    大男の大太郎が春を嫌う訳、それはふきのとうに想い入れがあるから。
    ふき、お父さん、お母さん、それぞれ優しく芯の強い個性が心を打ちます。
    お父さんの木こりの仕事ぶりは史料ものでしょう。
    青鬼の出現で物語はガラリと様相を変えます。
    ふきの強い意志は雪崩を引き起こします。
    形見となった金色のかんざしは雪の中に芽を出すのです。
    力強い印象のお話です。
    斎藤隆介さんと滝平二郎さんコンビの作品はやはり見事です。

    投稿日:2005/04/27

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  • 読み聞かせには向かないけれど・・・

    • えっこさん
    • 40代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子11歳、女の子8歳、女の子4歳

    こんなに読み聞かせに向いてない絵本はないと思います。だって、読んでいる私が涙ぼろぼろで、読めなくなって来るのですから。

    登場人物それぞれの、思いやりのある人間的な気持ちが余す所なく描かれていて、どの人の気持ちを考えるても胸が締め付けられそうになってきます。

    特に、幼い子供を残して逝かなくてはならなくなってしまったふきのお母さんや、その妻の気持ちを受け継いでひたすら仕事に精を出したお父さん、大好きな父を奪われて敵討ちを決意したふきの心の中で燃える冷たい炎を思うと、私たちが今行きている時代はなんて穏やかなのだろう、それなのに、私たちはなんていい加減に行きているのだろうという気持ちになります。

    4歳の娘には少々難しかったようです。でも、折りをみて読み続けて行きたいと思います。彼女が、この絵本の登場人物の気持ちが一人ずつ理解できるようになることが、彼女の成長の証だと思うのです。

    投稿日:2005/02/28

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  • なんともせつないお話

    • はなしんさん
    • 30代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子6歳、男の子4歳

    「モチモチの木」の名コンビによるお話です。滝平二郎さんの木版画が、ここでもいい味をだしています。
    でんでろ山の青鬼に、木こりのおとうを殺されたふきという少女。ふきは、仲良しの、だいば山の大男、大太郎に青鬼を探し出してもらい、おとうの仇を討つのです。心の優しい大太郎は、嘆き悲しみ、春になり、ふきのとうが芽を出すと、ふきのことを思ってまた悲しくなるのです。
    なんともせつなく、胸をうつお話に、こちらまで悲しくなります。ふきが、青鬼に敵討ちをするのだという一途なほどの健気さ、凛とした強さに胸が苦しくなります。小さなふきが、小さな花かんざしを手に握り締め、大きな青鬼に向かって走り出すところでは、そんなもので鬼は殺せまいと思うのですが、雪崩を起こし、青鬼を巻き込んで、その思いを果たします。しかし、大男の大太郎が、雪の中からふきの花かんざしを見つけ、愛しそうに涙を流す最後の絵がなんともいえませんでした。

    投稿日:2004/05/07

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