「シニガミさん」は、2009年10月初版の作品でした。
ホロリとさせられながらクスリと笑わせられ、最後にホッとさせてくれる名作でした。
こちらの「シニガミさん2」を図書館で見つけ開いて、「シニガミさん」に登場していたブタくんの孫の代のお話になっていました。
今回は、(孫)ブタくんと親友ウサギちゃんのと取り返しのつかない悲しい行き違いで、残された(孫)ブタくんの嘆きが綴られています。
愛する人に先に逝かれてしまうと、人は必ず失った悲しみと共に、「ああすればよかった。こうしていればよかった」と、大なり小なり後悔を長い間引きずり、なかなか立ち直れないものです。
この作品では、シニガミさんが生と死の狭間に立って(孫)ブタくんとウサギちゃんの誤解を解き、残ったブタくんに生き続けていく力を授けてくれ結ばれています。
2011年3月11日を境に、突然愛する人を失ったたくさんの人たちの遣り切れないおもい・後悔・おおきな喪失感を慮り、宮西先生が作られた作品なのではないでしょうか。
「シニガミさん」と合わせ、大人の方々にもお薦めしたい作品です。