この巻では貧乏神が登場します。いいからいいからと道で出会った貧乏神を自宅に招くおじいさん。貧乏神の力はすごく、ぼくの家はどんどん貧乏になっていきます。
それでも相変わらずマイペースで、貧乏神を「さすがはびんぼうがみじゃ、あんたいいしごとしますなぁ」と褒めるおじいさん。ついには貧乏神の方が遠慮していなくなり、代わりに友達の福の神を呼びますが…。
絵本に出てくるのは貧乏神と福の神なのに、なぜかこの巻の見返しはラーメンのどんぶりでお馴染みの雷文様です。
(かみなりの親子が出てくる第1巻の見返しは正方形型の雷文様なのでこの巻の文様とは形が違います)
最後に屋台が出てくるからでしょうか。
またこの巻では、ぼくの家の玄関の下駄箱の上にあった盆栽がなく、金魚鉢が置いてあり、色紙には「ちちかえる よしお」とあります。
2巻で出てきた幽霊もそのまま住み着いているようです。
貧乏神が登場する場面でも電柱に「うまい やすい おそい 国際文化食堂」という広告があり、作者の遊び心がうかがえます。