「ぼくの草のなまえ」 ママの声

刺繍で描かれた絵本で、大人が読んでも見応えがあって素敵だなぁと思う、長尾玲子さんの絵本は魅了されてしまいます。
こういう絵本を小さい時から読めるお子さんは、羨ましいですね。
手作りの温かさが感じられる絵本で、草花の名前も覚えられます。

刺繍の作品で印象的な長尾玲子さんの作品。
クイズのような題名にも惹かれました。
太郎くんがチューリップに水をあげていて、見知らぬ雑草を発見。
おじいちゃんに電話して、その特徴を言って、その名前を教えてもらう物語。
花の色や茎の伸び方、葉の付き方などなど、
ポイントを絞って特定していく様子が、面白いです。
しかも、すべて刺繍で描かれているのですから、すごいです。
おじいちゃんの質問が実に素晴らしいです。
小学生くらいから、この謎ときの醍醐味を体感してほしいです。

長尾玲子さんの刺繍絵本が大好きで読みました。
ざっそうの名前の続編です。
ざっそうに詳しいおじいちゃんに、自宅のプランターに生えたざっそうは何かを電話でたずねるというおはなし。
おじいちゃんがぼくにいくつか質問をし、その答えをもとに、候補のざっそうがだんだんと絞られていき、最後にバッチリ言い当てるおじいちゃん、お見事でした！おじいちゃんはざっそう博士ですね。

「クリスマス・イブのおはなし3冊セット」や「サンタさん」など、長尾玲子さんの刺繍の絵本が大好きです。
クリスマスの絵本しか知らなかったのですが、草花を描いた作品もあるのですね。
見つけた時は感動しました。
プランターで見つけた雑草の名前を知りたい5歳の太郎くんが、おじいちゃんとの電話のやり取りで、草の名前にたどり着きます。
刺繍の美しさも、おじっちゃんとの交流のストーリーも、どちらも温かくて素敵でした。
「ざっそうの名前」という姉妹本もあるようなので、読んでみたいです。