『バスをおりたら』の小泉るみ子さんの絵です。
山里でひとりぐらしのおばあさんの家で
畑しごとからもどると、昔、子ども達に読んだ絵本の箱が
ぽつりと部屋に出されていました。
おばあさんは懐かしくなり、畑しごとのあいまに
絵本を声を出して読むようになりました。
そんなある夜、「絵本を読んで〜」と男の子がたずねてきました。
それから毎晩、夜がふけてからやってくる男の子を不思議に思い
おばあさんは後をつけてみると…
絵本を通しておばあさんと男の子の満たされた時間が
静かに流れていました。
絵本は読んでもらう人はもちろんのこと
絵本を読む人にも幸せな気持ちを届けてくれる
そんな心がほっこりするようなお話でした。