あたまにつまった石ころが」 みんなの声

あたまにつまった石ころが 作:キャロル・オーティス・ハースト
絵:ジェイムズ・スティーブンソン
訳:千葉 茂樹
出版社:光村教育図書 光村教育図書の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2002年07月
ISBN:9784895726306
評価スコア 4.86
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みんなの声 総数 36
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36件見つかりました

  • 好きなことにとことん向き合う

    • ちょびこさん
    • 30代
    • ママ
    • 北海道
    • 男の子3歳、女の子2歳

    対象年齢層は高めかもしれないですね。
    物語ってよりは、伝記風とでも言ったらいいかな。

    タイトルもインパクトありますよね。「なんじゃそりゃ?」って。
    これは子供のころから石が好きな父の話を娘が語ってる形式なのです。
    石の好きな子どもが大人になり、事業をやり、そして大恐慌がおき・・・・・
    でも、彼は石を集めることを止めなかった。
    大学に行かなくても、石の知識は誰にも負けないくらい。
    淡々と静かに語られる口調がこの絵本の雰囲気にぴったり。

    このお父さんがうらやましいです。
    最後の作者の言葉が「父ほど幸せな人生を送った人を、わたしはほかに知りません」ですから。
    対象は小学校中学年くらいからだといいのではないかと思います。
    ルビもふってあるけど、内容としてちょっと上の子供たちがいいかな、と個人的には思いました。

    読むと、元気になれます。「がんばろう!」って思えます。
    他人からどう思われようと、自分のやりたいことをやろう!って自信がわいてくる一冊です。

    投稿日:2011/02/27

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  •  2001年度ボストングローブ・ホーンブック賞
     ノンフィクション部門 オナー賞受賞作
     だそうです。
     
     作者の父親の“石”と共に歩んだ人生。
     幼い頃に出会った石。
     だれもが何かに夢中になる年頃です。
     彼の石への興味関心は、薄れることなく延々と続いていきます。
     自分のコレクションの数が増していくと共に、独学で石について深く探究し続けた。
     学ぼうとすれば、どこにでも学びの機会はあるものですね。
     学べば学ぶほど、“知ることの楽しさ”の世界へとのめり込んで行ったのではないでしょうか。
     この人並み外れた静かではありますが変わらぬ情熱が、彼という人物の核にあったんだと思います。
     そして、それが彼にとってもっとも幸せな晩年に繋がっていきます。
     こういう方の人生に絵本を通して出会え、彼と共に幸せな気持ちになりました。

    投稿日:2010/02/15

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  • 素敵なお話

    石ころが大好きな(著者の)お父さんのお話。

    切手やコイン、人形やジュースの瓶のふた。
    みなさんも集めたこと、ありませんか。

    ここにでてくる、お父さんは暇を見つけては石を探し歩き、まわりの人に
    「あいつは、ポケットの中にもあたまのなかにも 石ころがつまっているのさ」と言われています。

    大恐慌時代を迎え仕事もろくにない・・・
    けれど好きな石ころ集め・研究はやめません。

    石への情熱が冷めることはなく、最後お父さんは立派な石の仕事に就くことになります。
    諦めることなく、前向きに生きているお父さんの姿はかっこいいです。

    いまは辛くても決してあきらめない心をもとう、と夢をくれる素敵なお話。

    好きなことをしている時間って誰に何を言われようと楽しいものです^^

    投稿日:2009/11/03

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  • 夢中になること

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子3歳

    娘も石が大好きで、散歩の途中に拾っては、ずっと握り締めたまま家まで持って帰ったりします。

    何かに興味を持って集めること、
    誰もが一度は経験するのではないでしょうか。
    この本を読むと、何かに夢中になり、いろいろなことを調べたり学んだりすることが、将来きっと何かの役に立つような気がしてきます。
    それが今は何の役にも立たないだろうと思うものでも。

    たとえ知識を活かす機会が訪れなくても、それまでの頑張り、努力は、きっと何かに活かされる。
    そう思いました。

    投稿日:2009/08/08

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  • 夢を捨てないでいること

    しまった。下読みして実話だと補足した上で読むんだった。そしたらもっと味わえたのに。
    まさしく石ころ好きの娘にチョイスしました。
    娘としては実際の石が頭にあるようで、もっと緻密な絵が良かったようです。私はまず絵に惹かれて手にとったのですが。

    お話は、夢を語りだす年頃には元気が出そうで良いですね!
    好きな物を好きなままでいることは案外難しい。私もそうやって手放した「好き」があります。だから娘には、本職としないまでも出来る限り持ち続けて欲しいと願っています。
    別の職業に就いても、家族に理解を得られなくても、好きでやめなければ広い世界、どこかに理解者はいるんじゃないかな。
    そんなことを感じさせてくれるお話でした。

    正直娘にはまだ難しかったと思います。小学校高学年ぐらいからでいいのでは。もっと上でも。
    保育士になりたいと再確認していた娘ですが。

    投稿日:2009/01/21

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  • 希望の職業にすぐ就けなくても…。

    • 西の魔女さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子14歳、男の子10歳

    自分の夢を叶えて職業に就ける人って 
    本当にひとつかみなんだろうなぁ…
    読み終えて そんな事を考えました。
    でも 好きな事を失わずにいることで
    いつか夢が叶う日が来るかもしれない…
    そんな事も考えました。
    小学校高学年から 大人まで
    幅広く勇気付けられる絵本だと思います。
    我が家では この絵本を娘が読みました。
    絵を書く事が好きだけれど
    将来の職業としてはどうか…とも考えている娘です。
    読み終えてただ「この本良いね」としか言いませんでしたが
    きっと心の糧となってくれたのではないでしょうか。

    投稿日:2008/04/08

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  • 自分の経験と重なりました

    ブログで紹介されていた方がいたので興味を持ちました。

    読んで「雪の写真家ベントレー」(BL出版)に似ていると思い訳者をみると、どちらも千葉茂樹とあり、「みどりの船」も訳出されていることを知り、どれも好きな作品なので嬉しくなりました。これから千葉茂樹訳の作品に注目してみたいなと思いました。

    さて、お話は子どもの頃から石が大好きだった「わたしの父」のお話です。「石ころじゃあ、金にならんぞ」と父親に言われてガソリン・スタンドを営みます。

    読んでいて自分のことと重なりました。私は本が好きで、大学で国文科を目指し、大学院で児童文学を勉強したいと思いました。でも、私は母の反対にあったりいろいろな事情で
    挫折しました。挫折してしばらく文章を書くことからも遠ざかっていたのですが、子どもを出産してからまた書き始めて、今はこうして児童書や絵本の感想を書いています。

    「あたまにつまった石ころが」の主人公はずっと石が好きという気持ちを貫いて、勉強し続ける姿勢が素敵だなと思いました。

    私は途中ブランクがありましたが、また絵本に囲まれる毎日を送ることができました。好きなものや好きなことを追いつづける気持ち、志、それは大人になってもずっと持ち続けていきたいものです。

    続けるということが一番難しいということも私は経験から知っています。私がこうして絵本を紹介することが、将来どんな形で実を結ぶのかはわかりませんが、読むこと・書くこと・勉強することはずっと続けていきたいと思います。

    「あたまにつまった石ころが」は、子どもにも続けていく勇気を持たせてくれる本だと思いますが、何か続けていきたいと思っている大人にも勇気を与えてくれる本だと思います。

    投稿日:2008/01/10

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  • 「好き」に理由なんかない

    • ちうやかなさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 男の子11歳、男の子8歳

    「好き」なものはとにかく「好き」なんですよね。
    「将来役に立つ」とか、「儲かるから」なんてことでなく、
    とにかく「好き」でそして「もっと知りたい」、
    その気持ちを自分で大事にしてたのですね。
    本当に好きなものに対しては、勉強や継続は苦ではありません。
    結果的に主人公(作者の父)は、その好きだったことのお陰で
    定職と安定した給与を得るわけですが、
    決してそのために好きでいたわけではないところがミソだと思います。
    「好きなんだからしょうがない」という感じでしょうか。
    好きなことが一生の仕事になったから、
    「父ほど幸福な人生を送った人を知らない」と言えるのでしょうし、
    それほど好きになるものが見つけられることが、まず幸せですね。
    息子たちは・・・どうかな?まだまとまってはいないかな?
    私と夫は・・・けっこう幸せかも!
    これからは夫の「好きなモノ(ラーメン研究?等)」も尊重しよう!と思いました。

    投稿日:2007/01/31

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  • 夢が叶う時

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子13歳、男の子11歳

    図書館の職員さんに薦めてもらいました。

    作者のお父さんの実話です。
    学歴よりも、どれほど心を込められるかが大切なんだと思いました。
    お父さんはそうやって、自分の夢を掴み取りました。

    なにか1つでも、だれにも負けないものがあると、人はとても強くなれます。
    どんなに周りからからかわれても、お父さんは自分を信じていたのでしょう。

    努力が実るとよく聞きますが、努力で自分を磨いてかがやくから、
    助けてくれる人がいるのだと思います。

    高学年に手にとってもらいたいです。

    投稿日:2006/11/21

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  • 好きなことを追い求める喜び、ふたたび

    • 金のりんごさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子12歳、男の子9歳、男の子6歳

    友人が“好きなことを追い求める喜び”というテーマでブックトークをした時に、紹介した絵本です。
    また、別の友人が6年生の教室で、“進路”というようなテーマでブックトークをした時にも、この本を紹介していました。そして、ブックトーク終了後に、何人かの生徒から是非読んでみたいと言われた本です。
    前々から興味があったのですが、やっと図書館で借りることができました。
    作者の父親のことを描いた実話です。
    世の中がどう変わろうと、周りの人がどういう評価をしようと、この主人公が純粋に“石が好き”という気持ちは揺るぎません。
    人に評価してもらおうとか、知識を披露しようとかいう気持ちなど微塵もなく、好きなことを追い求めていたら、結果として自分の人生が輝きだしたのです。
    子どもだけでなく、私たち大人もいろいろ考えさせられる絵本です。

    投稿日:2006/10/11

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