講談社の青い鳥文庫の1冊です。
もうすぐ小学校を卒業する娘の今度行く中学では、毎朝「朝読」があります。本の好きな子にも、苦手な子にも、何かその時間を使って素敵な本に巡り合ってほしいので、今、彼ら向けにブックリスト製作中です。
そこで、いろいろな中学や高校、図書館などの思春期の人たちにお薦めの本を読み漁っています。
この本はある学校のお薦め本の1冊に入っていたので、読みました。
表題作ほか、『きのう、火星に行った』という話も同時収録されています。
どちらの話も、主人公は小学校6年生の男の子です。
思春期に起こりがちな家でのごたごたや、学校での行事やクラスメートとの関係を、短くまとめた面白い作品でした。
男の子目線で語られていますが、この年頃に起きそうないろいろな思いがあちこちに散りばめてあるので、男の子でも女の子でも、共感できる部分が多いと思います。
また、この作品は角川文庫からも『ぼくらの』と『きのう、火星に』別々に文庫本化しています。
大人が読んでも面白かったです。