絵があまりにかわいらしいので、女の子向けかな?と思いつつ、
年長の息子に読んでいたら、途中から小2の息子もやってきました!
覗きこんであれこれ見たくなる細やかな絵や
ほのぼのだけでは終わらない、意外な展開が息子達を引き込んだようです。
大きいくまさんは、小さいものが好き。
小さいヤマネくんは、大きいものが好き。
自分にないものって魅力的なのでしょうね。
幼い頃、おっとりした息子がやんちゃな子が好きで、
痛い目にあっても、やっぱりくっついていっていたのを思い出しました。
森のケーキ屋さんの場面が、たまりません。
特にヤマネくんが、三段デコレーションケーキの上を歩きながら食べる姿が羨ましいったら・・・やってみたーい!
そして、ケーキ屋さんからもらった苗を育てる2匹。
くまさんの小さかった苗は大きく成長し、実を結んだのに、
ヤマネくんの大きな苗が枯れてしまいます。
息子は「お水あげすぎたんだよ」と顔を曇らせ、
私も、頑張ったヤマネくんが報われないなんて、意外とシビアなお話だなぁと同情していたら・・・
そんな気持ちを吹き飛ばす、予想外の展開と豪快な構図の絵。
嬉しくて親子で「うわぁ〜」と声をあげてしまいました。
(巻末の編集部からの豆知識で、さらに納得です)
その後、「おおきなクマさんとちいさなヤマネくん」シリーズを制覇しましたが、
どれも意地悪な人(動物)なんて出てこない、優しい優しいお話たちでした。
我が家では最初に出会った、この絵本が一番お気に入りです。
少し長めですが、年少さん位から小学校低学年のお子さんにおすすめです。
実りの秋、ハロウィンの頃に是非どうぞ!