この絵本の題名はすごいですね。
「言われてみれば、確かになぜトナカイ?」って、手にとっちゃいます。
徒歩でのプレゼントを配りが大変になったサンタクロース。
仲間の妖精エルフ達がそりをプレゼントしてくれました。
でも、そりの曳き手が見つからず、動物達に広告を出すのですが・・・。
動物選びのシーンはユーモアたっぷり。
息子はツッコミどころ満載の絵にあれこれ言って楽しそうでした。
絶対無理な動物達にも丁重にお断りするサンタさんの人の良さが
またいい味を出しています。
絵者のカズコ・モロズミさんは、イギリスの博物画を学ばれた日本人の方なのですね。
そりを曳く動物選びという、フィクションのお話に説得力があるのは
「本物」を感じさせる絵の力も大きいと思います。
北欧の自然、楽しげなサンタとエルフ達の暮らし、季節を感じる空、そして雪の世界が見事に描かれ、
「これぞサンタクロースの世界」といった印象。
大きなサイズの絵本なので、迫力があり、よく映えます。
確かにお話会にぴったりですね。
アクシデントをきっかけに、曳き手はトナカイに決定。
読み終えて
「うん、やっぱりサンタのそり曳きはトナカイだね!」と親子で納得、
もう一度、表紙の美しい絵を堪能しました。
クリスマス絵本の王道をいくような作品、
年少さん位から小学校低学年位のお子さんにおすすめです。