この絵本の中に登場する男は、一人三役のような気がしました。
大人になった今の自分、昔の自分、そしてサンタクロースは未来の自分。
会社に急ぐ主人公にとって雪は困りもの意外のなにものでもないのですが、すれ違う少年時代の自分にとって雪は最高の贈り物。
同じ雪なのに、思うことは全く逆。
でも、子どもの心に戻ることの大切さをサンタクロースが教えてくれた。
素晴らしい展開です。
未来から振り返ると、車の好きだった自分に、贈り物の雪の車。それを自分自身に作らせたりして。
昔に戻って自分を取り戻した私ですが、会社に着けば、怒られるのです。
でもそれもいいじゃないですか。
自分は大事なものを思い出せたのですから。
………。
昔の自分を大切にしたい。
知らず知らず自分に言い聞かせている私でした。