「かなしいね」という言葉が一番に浮かびました。
愛しても愛しても、求めても求めても得られないものが、この世界には、人生にはあったりする。そのことがひしひしと痛いほどに伝わる。このかいぶつの場合は「醜く生まれたから」という理不尽で哀しい理由だということが、その痛みをいっそう強く感じさせる、本当に悲しい。でもレビューの中にあったように「うさぎがいてよかった」そう思った子どもの心のなんと優しく温かいことか!レビューを読んで涙が出てしまいました、そうだよね、ほんとうによかったよね。そしてやっぱりあのかいぶつは幸せだったのだと信じたい。かいぶつが死んだあと、広がる美しい草花の風景は、かいぶつの美しい心、うさぎを愛した美しい心から生まれたものなんだと私は思っています・・・うさぎがかいぶつの愛に包まれている景色なのだと。