マスク マスク
作: 福井 智 絵: 林 なつこ  出版社: 童心社 童心社の特集ページがあります!
自分じゃ気がつけない、すてきなところ【絵本テキスト大賞受賞作】

赤かっぱさんの公開ページ

赤かっぱさんのプロフィール

パパ・40代・大阪府、女3歳 男0歳

自己紹介
現在ベルギーで三歳の娘と0歳の息子のパパをしています。在宅なので、ほとんど育児はパパの仕事。主役として育児に関わってみて分かることですが、育児っていうのはなかなかの重労働&奥が深い仕事です。その様子はブログで公開していますので、お暇のある方は一度遊びに来て下さい。
好きなもの
まあ平凡ですが、娘と息子の笑顔には・・・、なんというか・・・、癒されますねぇ(^^)。
ひとこと
二歳一ヶ月を過ぎた頃から、ようやっと読み聞かせができるようになってきました。これまであまり取り扱われてこなかった作品を中心に、娘の本棚にあるものから順次レビューを書いてみたいと思います。
レビューでは娘が関心を持っていた年齢や反応、読み手側(つまり、親であるわれわれ)からの思い入れや感想を盛り込んでみたいと思います。あと、絵本の「分析」なども加えることができればと思っています。
ブログ/HP
いわゆる育児日記ですが、「海外でパパがハーフの子供の育児について考える」を趣旨としています。

赤かっぱさんの声

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なかなかよいと思う 漫画という意見もありますが・・・  掲載日:2007/4/25
バムとケロのさむいあさ
バムとケロのさむいあさ 作: 島田 ゆか
出版社: 文溪堂
自動車好きの娘のために、乗り物の絵本ではなく、今度は物語としての本格派絵本を用意してみようと思って取り寄せた一冊です。絵本ナビやonline書店での評価が比較的高く、かつ、二歳代前半の子供にも受け入れられそうな雰囲気の絵だったので選びました。吹き出しこそありませんが、コマ割りがあったりすることで、「漫画のようだ」との若干批判的な意見も聞かれるところがちょっと気になるところではありますが。
バスや電車の絵本のような劇的なものではないですが、まったりとしたブームが比較的長く続いた一冊で、出だしから数ページ分の文章を暗記し、初めて自分で『朗読(のようなこと)』をするなど、我が家にとっては記憶に残る絵本です。小さな子供でも憶えられるテンポの良い文章だということなのかもしれません。
ストーリーは上手くオチが用意されていたり、お風呂でオナラといった子供ウケする部分もあるなど、親子で楽しめるものとなっています。また、文章そのものも、それぞれのコマに合わせて一行、二行、長くて三行にまとめられていることから、小さなお子さんが一人で読むのにも適しているのではないでしょうか。
絵は非常に丁寧で、個人的にはお気に入りの部類に属するものです。また、主人公たちの動きとは別のところにも、サブ・ストーリーを背負うかのように小さな登場人物たちの動きが描かれています。こちらを追うのもまたこの絵本の楽しみの一つかと思います。もちろん、こうしたサブ・ストーリーの展開は読み手のアドリブで、ということになります。
しっかりしたストーリーがあるので、きちんと読み聞かせができるようになるのは三歳以後かもしれません。実際、娘も当初物語よりも絵に惹かれているような部分が見受けられました。
我が家でももう一度、この絵本をきちんと味わうことができる二次ブームが到来する日を願ってやみません。
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なかなかよいと思う 入門書として、教科書として  掲載日:2007/4/22
ぼちぼちいこか
ぼちぼちいこか 作: マイク・セイラー
絵: ロバート・グロスマン
訳: 今江 祥智

出版社: 偕成社
「娘に将来読み聞かせをしよう」との思いで最初に購入した、我が家の記念碑的絵本です。
初めてこの本を娘に読んだのは生後三ヶ月のねんね時代で、読み聞かせの体をなしていませんでした。その後、自らリクエストをして『読み聞かせ』をせがむようになったのが、確か一歳三ヶ月位の頃だったと思います。この絵本に描かれたいろいろなものを、知識として吸収し始めていた時期です。
この本は原作タイトルが’ What can a hippopotamus be?’というアメリカの絵本です。オリジナルを手にしたわけではありませんが、どうも普通の文体で書かれていたものを、訳者が関西弁に翻訳したものだそうです。そうでもしないととぼけたカバ君の表情や仕草とマッチしなかったということでしょうか?アイデアとしては面白いですが、好き嫌いがはっきりする上に、関西出身以外の方には読み聞かせることが難しいくなるのでは思います。私は関西弁ネイティブなので、この絵本を読み聞かせるのに何ら苦になる点はありませんでしたし、むしろ関西弁で書かれていたことが購入のきっかけになりました。
お話はシンプルで、活字も少なく、テンポ良く展開することから、小さいお子さんでも退屈せずに聞くことができるはずです。読み聞かせの初級本といったところでしょう。また自分で読むことも容易な部類の絵本だと思います。ただし、やはり関西弁が理解できないと・・・。
絵もシンプルで、独特の雰囲気があります。これも好き嫌いがはっきりする点でしょう。個人的には「あっさりしすぎかなぁ」という印象ですが、それでもカバ君のユーモラスな雰囲気がしっかり伝わってくるところは見事です。
いろいろな職業を転々とした後、原点に帰るかのように「ここらでちょっとひとやすみ。ま、ぼちぼちいこかーということや。」で締めるあたりは、どちらかといえば子供よりも大人の心を捉えるのではないかと思ってしまいます。あるいは、失敗してもあきらめない気持ちや、行き詰まったときに一息つく心のゆとりといった、何か生き方のようなものを子供と一緒に語り合う教科書としても使えるのかもしれません。そう考えると、意外と長く使える一冊かも。
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なかなかよいと思う イソップ物語の入門書としても使えます  掲載日:2007/4/12
イソップものがたり
イソップものがたり 作: 杉山 亮
絵: 佐々木 マキ

出版社: フレーベル館
杉山亮氏作の『おはなしめいろ』シリーズから、佐々木マキ氏が絵を担当された一冊です。佐々木氏の絵がお気に入りのパパがイソップ物語を娘にも知ってもらおうと思い、取り寄せました。イソップ物語の中でも代表的な10話が収録されています。
この絵本は読み聞かせや読書が本来の目的とされているものではありません。あくまで、迷路に埋め込まれた文字の中を、正しいストーリー通りにたどりながらゴールを目指すという一種のゲーム本です。従って、各物語は短く、本来のストーリーとも異なったところがあります。佐々木氏の絵も、子供向けの絵本としてはいつになくシュールな感じで描かれています。個人的には少し残念なところですが。
娘が二歳11ヶ月のときにブームが到来し、毎日のようにリクエストされました。当然、当時の娘がイソップ物語など知るよしもなく、従って、意図された迷路遊びを楽しむことはできませんでした。こちらが指で文字をたどっている様子の真似をして一人悦に入っていたという感じです。ただ、そうした遊びの中で、そのとき頭にあった単語を繋ぎ合わせてごくごく短いストーリーのようなものを作れるようになったのは新鮮な驚きでした。そうした言葉遊びを楽しむことができ、大いに盛り上がるひとときを与えてくれたことで、この絵本には感謝しています。
ここで取り上げられた物語はイソップ物語の中のごくごく一部で、迷路に埋め込むという構想の制約上、どうしてもオリジナルのものから離れてしまうものです。対象はイソップ童話の代表的な話を知っていることと、迷路遊びができる年齢ということになります。小学校高学年ぐらいでしょうか。
我が家でも、娘の年齢がもう少し上がればまた改めてブームが到来するかもしれません。それぐらいに、迷路と物語を一つにしてしまうというこの本の企画には奥の深いものを感じます。ただ、今はこの絵本に収められた物語をきっかけに、将来より多くのイソップ物語やその他の有名な童話に触れるようになってくれればと願うばかりです。
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ふつうだと思う 意外な使い道があった一冊  掲載日:2007/4/11
からすのパンやさん
からすのパンやさん 作: かこ さとし
出版社: 偕成社
この本は出版が1973年と古く、既に家庭によっては親子二代で受け継がれる名作の一つになっているのではないでしょうか?
おぼろげな記憶なんですが、我が家では娘が二歳半を過ぎた秋頃(二歳10ヶ月頃?)にブームが到来しました。もちろんまだ読み聞かせてもストーリーをちゃんと理解できているようではありませんでしたが、ちょうど日本語・オランダ語を問わず語彙が急激に増え始めた時期であり、この本に描かれたいろんな種類のおもしろおかしいパンに目を輝かせ、一つ一つ指さしては確認するように憶えようとしているようでした。小さいお子さんにはこうした使い道もあるんですね。
ただし、でんわパンやテレビパンなど、今の時代には既に存在しない造形のものや、かみなりパンやおそなえパン、てんぐパンなど、娘の身近に見られないため説明に窮するものがありました。逆にこうしたものが将来、会話のネタになりそうではあります。
からすがパンをこねたり、からすの乗る救急車や消防車が登場したりと、物語そのものはかなり現実離れした面がある割には文字が多く、対象年齢不明な感じがしないでもありません。読み聞かせるには難しく、自分で読むにはストーリーが幼児向け過ぎるような。難しい一冊ですね。
三歳二ヶ月になった現在、再びちょっとしたブームになっていますが、明らかに以前とは異なったリアクションに、この絵本の真の魅力を探ろうとしているところです。
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ふつうだと思う ピーター・ラビット・ファン限定?  掲載日:2006/6/8
ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし
ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし 作・絵: ビアトリクス・ポター
訳: 石井 桃子

出版社: 福音館書店
「ピーター・ラビットの絵本」というシリーズの中の一冊。同シリーズはお話の長いものから、短いものまでさまざまありますが、本書はどちらかといえば短い方の作品です。絵の方は、ピーター・ラビットと聞いて思い浮かべる最も標準的なタッチです。
この本は「ずるいねこのおはなし」に続いて娘が手にしたピーター・ラビット・シリーズです。二歳四ヶ月を前にした頃でした。ジェレミー・フィッシャーという名のカエルが主人公になっています。極端に短いという話ではありませんので、最初は適当に省略しながら読み聞かせました。本来、カエルのぬいぐるみが苦手であったり、本物のカエルが飛び跳ねるのを見て「こわい」と逃げ出す娘が何故この本に夢中になり、よく読み聞かせをリクエストしたのか謎です。服を着ていたり、釣りをしたりしますが、カエルの絵そのものはかなりリアルな感じで描かれています。怖くないんでしょうか。
ストーリーの方は可もなく、不可もなくといった感じで、特段心をときめかすような展開が用意されているわけではありません。また、何か教育的な示唆が含まれているようでもありません。登場する動物たちと舞台設定がどうもそのへんを制約してしまっているような印象を受けました。他にも、翻訳の問題からか、日本語に多少不自然と感じる部分も散見されました。
ピーター・ラビット・ファンなら所有する価値があるのかも知れませんが、同シリーズ中には他によりお奨めのお話があると思います。親の側からの読み聞かせ本の選択肢としては、ちょっと優先順位が下がるかもしれません。
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ふつうだと思う ピーター・ラビット・シリーズ入門の書  掲載日:2006/5/25
ずるいねこのおはなし 新装版
ずるいねこのおはなし 新装版 作・絵: ビアトリクス・ポター
訳: まさき るりこ

出版社: 福音館書店
「ピーターラビットの絵本」というシリーズの中の一冊です。ストーリーが短く、絵のタッチも同シリーズ中の他の作品とはちょっと異なる不思議な感じの存在です。
娘がこの本に気付いたのは全くの偶然で、愚図っているときにたまたま手の届くところにあった、適当な長さの絵本だったので急遽読んでみせたところ、気に入ってしまいました。二歳三ヶ月になったばかりの頃です。当時、ちょうど紅茶を飲むようになり始めた時期であったので、猫がティーポットを手にしている絵に興味を惹かれたようです。何度も指差ししては、「紅茶!紅茶!」と口にしていました。実際は、このシリーズを手にするのはもっとずっと後のことだと思っていましたが。
ストーリーは、年老いた猫が鼠をお茶に招待し、いろいろと意地悪をするものの、最後に鼠に上手く仕返しされるといういたってシンプルなものです。たんたんとしていて、可もなく、不可もなくというところでしょうか。絵は独特の雰囲気で、好き嫌いが分かれそうな感じではありますが、個人的には味があって良いように思います。それこそ、ティーカップの絵柄として良さそうな雰囲気です。娘もそこに描かれたものがちゃんと理解できていたので、二歳以上くらいのお子さんなら絵本としての受け入れは十分可能でしょう。というわけで、ピーター・ラビット・シリーズ入門の書として最適な一冊かもしれません。
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なかなかよいと思う 読み聞かせの最初期に適した一冊かも  掲載日:2006/4/20
きょうのおべんとう なんだろな
きょうのおべんとう なんだろな 作: 岸田 衿子
絵: 山脇 百合子

出版社: 福音館書店
娘が生後八ヶ月のとき、日本へ出張に行ったママが買ってきた絵本です。なぜこの絵本を選んだのかたずねたところ、「いろいろなお弁当があるので、そうした点が日本的かなと思った」のだそうです。なるほど、確かにヨーロッパの人にとってお弁当といえば、「サンドイッチのようにパンに何かを挟む」くらいしかないですから。
この絵本、絵の方はどこかで見覚えがあると思っていたところ、『ぐりとぐら』の山脇百合子さんが担当なさっています。実はこの『ぐりとぐら』は多くの方の支持を得ている名作であるにもかかわらず、当家の娘にはほとんど見向きもされない存在だったりします。従って、『きょうのおべんとうなんだろな』も、わが家に到着以来ほとんど存在すら忘れ去られたまま、長く本棚に放置されておりました。同時期に来た他の作者による絵本はよく手にすることがあったんですが、絵の雰囲気が娘の趣味に合わなかったのでしょうか。
ところが、本格的な読み聞かせが始まってから一ヶ月ほど経過した二歳二ヶ月の頃、突然毎日のように読むのをせがむようになりました。それこそ数回連続でリクエストし、しばらく別の本を読んだ後、また連続リクエストをするといった入れ込みようでした。「何が突然そんなに娘の心を捉えたのか?」ですが、恐らく、それはまだ十分に言葉を習得しきれていない子供にとってもすんなりと受け止められるシンプルで、分かりやすい文にあるのではないかと思います。実際、娘はリクエストがピークにあった一週間ほどの間に、この絵本の文をところどころ憶えるまでになりました。思わぬ学習効果にビックリした次第です。
絵は『ぐりとぐら』がお気に入りのお子さまなら問題ないと思います。娘にとっては敷居が高いものとなりましたが、いろいろな動物が自分のお弁当を手にする様子に興味を持つようになれたことで、この絵本への扉が開かれた感じです。
ストーリーは単純・明快で、文章も取っつきやすく、小さな子供でもまず知っている動物が登場し、それぞれ好物のお弁当を手にする様は親子の会話のきっかけも提供してくれることでしょう。良くできた絵本だと思います。意外と探すのが難しい、読み聞かせの初期に重宝する一冊ではないでしょうか。
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なかなかよいと思う 意外性のあるストーリーが好印象  掲載日:2006/4/16
ふたりのサンタ
ふたりのサンタ 作・絵: 佐々木 マキ
出版社: 福音館書店
『くまの木』『ゆきだるまのクリスマス』との三冊セット『ちいさなクリスマスのほん』として託された絵本です。サンタクロースが登場することから、この三冊では唯一正統な「クリスマスの絵本」といえます。
本格的な読み聞かせ時代に入る以前の段階では『ゆきだるまのクリスマス』に次いで娘の反応が悪かった絵本ですが、「ゆきだるま」なるものを知った二歳二ヶ月現在、この絵本だけが最後まで集中して聞いていられないぐらいに肩身の狭い存在になってしまっています。
絵の方は佐々木さん独特の優しいタッチで、色遣いも鮮やかなものであることから、子供の興味を引きつけるのに十分な魅力を備えています。ストーリーは若干長めな感じですが、上記三冊の中では最も意外性のあるもので、その点でも絵本としての質でいえば三冊中最上位のものかと思われます。ただ、こうしたこちらの評価が、必ずしも子供の側の関心と一致しないところが絵本選びの難しいところでもあり、現在わが家もそのギャップに直面しているところです。
恐らく、この中に登場するサンタクロースも宇宙人もまだ理解できていないからではないかと思いますが、これらを理解できるようになったときの娘の反応が楽しみです。サンタクロースをわくわくしながら待っていられる年齢のお子さま向けに、一風変わったクリスマスの絵本をお探しの場合に候補に上げられる一冊ではないでしょうか。
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自信を持っておすすめしたい 時代を超えた輝きを持つ一冊  掲載日:2006/4/16
きかんしゃやえもん
きかんしゃやえもん 作: 阿川 弘之
絵: 岡部 冬彦

出版社: 岩波書店
私が小学校時代に教科書で読んだお話です。ですので、自分の中では絵本とすべきものか疑問はあるんですが、それでも二歳二ヶ月になった娘からは毎日必ず一回はリクエストが出るようになりました。「小学生のときにパパが学校で読んだお話」として娘に受け継がせたかったのが購入の理由です。
この本は絵より、既にストーリーで想像を膨らませるといった点にいくぶん重点がシフトしているように思います。従って、当然文章の量は一般的な絵本よりもグッと増え、児童文学に近い位置にある印象です。あるいは、絵本から児童文学へといった、関心の過渡期にあるお子さま向けと考えるべきなのでしょうか。どこか漫画のようなタッチの絵も挿絵のような感じで、決して今風ではありませんが、ノスタルジーを感じさせる味わいのあるものです。
さて、娘の本書との接し方としては、やはり絵の方にかなり惹かれているようで、そこに描かれているいろんな機関車・列車を指さしては「でんしゃ!でんしゃ!」と喜んでいます。恐らく、『きかんしゃトーマス』の影響で、自動車から電車にも関心を広げたことから、こうしたこうしたことが可能になったのではと思いますが、それでも、お話の方もなんとか最後まで聞き入ることができ、「しゃあ」や「けっとん」「けろろん」などのところではニコリとすることもあります。ただ、お話全体が理解できているかどうかとなると、それは恐らくないと思います。あくまで絵を見ながら娘なりの想像力を働かせているようで、彼女にとってはこの本はやはり「絵本」なのだと思います。
ストーリーは特に教訓めいたものが意識されていたという感じではありませんが、くず鉄として処分されそうになったやえもんを博物館が引き取るという、古くなったものの存在価値を再発見させるようなエンディングは、現在のような大量消費社会の中で是非とも次の世代に伝えたいものだと思います。というわけで、絵とストーリーの総合で星五つに値する一冊だとしておきます。
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なかなかよいと思う 読み聞かせが難しい異色の絵本  掲載日:2006/4/12
ムッシュ・ムニエルのサーカス
ムッシュ・ムニエルのサーカス 作・絵: 佐々木 マキ
出版社: 絵本館
佐々木マキさんの絵本『ぶたのたね』と『ゆきだるまのクリスマス』に一時期夢中になっていた娘のために取り寄せてみました。個人的にも佐々木さんの絵のタッチが好きなことも理由です。
この絵本、読み聞かせには不適なのではないかと思うぐらい、現在も扱いに苦労しています。というのも、本書は通常の絵本的な要素と漫画のような要素が混在しているからで、ストーリーの説明とキャラクターの吹き出しによる台詞といった二つの異なる要素によって話が展開されるからです。そして、そのどちらを先に読むべきかもページによって異なっており、そのことが読み手に戸惑いを与えます。また、カットの豊富さの割には文字が少ないので、途中かなりの言葉を補足してやる必要もあります。というわけで、本来は読み聞かせ、特に年齢の低いお子さんを対象にした読み聞かせを想定していないのではないかと想像してしまいます。
とはいっても、シンプルでテンポ良く展開するストーリーはユーモアたっぷりで、細かく丁寧、かつ、いろんな角度から描かれた迫力のある絵は読者の視覚を十分魅了してくれるはずです。
わが家では二歳二ヶ月頃をピークに、一日何度も娘に読み聞かせをせがまれました。もちろんこの絵本に書いてある文字を追う以外に、かなりの説明をアドリブで追加しましたが・・・。恐らく、言葉によるコミュニケーションが十分可能になる年齢だと、そこは「会話」が橋渡しをしてくれるのではないかと思います。そうした意味ではちょっと異色の絵本といえるかもしれません。
将来、娘が言葉を今以上に理解できるようになったときの反応は想像できませんが、個人的にはムニエルの唱える呪文がどうも好きになれないのと、先に述べたように、読み聞かせながらいつもどこか戸惑いを感じてしまう点で星四つとしておきました。
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めいろをなぞりながらクイズでも遊べる絵本!

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