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文: ジェフ・ゴッテスフェルド 絵: ピーター・マッカーティ 訳: 松川 真弓  出版社: 評論社 評論社の特集ページがあります!
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さがして、みつけて!『どこ? めいろで さがしもの』 山形明美さんインタビュー

月夜の晩や扉の向こう、森の中や不思議な町…。いろんな世界に散りばめられた探し物を見つける人気絵本「どこ?」シリーズの最新作が発売となりました。絵本ナビでも制作日記でお伝えしていましたので、発売を待ち望んでいた読者の方も多いのではないでしょうか? なんと今年は「どこ?」シリーズ10年目という記念すべき年!
新刊の発売を記念して、作者である山形明美さんに10年間の撮影秘話や、とっても気になるジオラマの作り方など、お話を沢山伺いました。

どこ? めいろで さがしもの
どこ? めいろで さがしものの試し読みができます!
作:山形 明美
出版社:講談社

刊行10周年、シリーズ55万部突破! 大人気さがしもの絵本待望の最新刊。「めいろ」をたどりながら「さがしもの」も楽しめる!つくえのうえのスケッチブックをひろげると……、赤いやじるしからはじまる、めいろの道。青いやじるしのゴールまで、ちゃんとだとりつけるかな? くねくね道をたどりながら、たくさんのさがしものを見つけてください!

まだ梅雨前の6月某日。
『どこ? めいろで さがしもの』の撮影が行われていると聞き、講談社内撮影スタジオにお邪魔した、絵本ナビスタッフ。教えられたスタジオに足を踏み入れると…。


広―いスタジオの中で撮影真っ最中!

この日は、最初のページと最後のページの撮影。撮影の合間に、セットを見せていただきました。



今回の物語の入り口は子ども部屋。



机やTシャツなど、細かいところまで丁寧に作られていて、ビックリ!



ライティングを変えて、同じセットから、朝と夕方を作り出すそうです。カメラマンの方がライトの位置を調整中…。

カメラマンの方が頑張っている間に、インタビューを伺いました。

───「どこ?」シリーズは今年で10周年を迎えられるんですよね!おめでとうございます!


ありがとうございます。一冊目の『どこ? つきよの ばんの さがしもの』を発売したときは、こんなに長く愛されるシリーズになるとは思ってもみませんでした。

───「どこ?」シリーズは、毎回、日常にあるものが入り口となって、不思議な世界へと入っていき、そこでいろんなものを探していくストーリーがとても魅力ですよね。ちなみに、最新作のテーマはどこ?

今回は「めいろで さがしもの」というタイトルです。今までのさがしもの遊びに加えて、めいろでも楽しんでもらえる、新しい形にチャレンジしました。

───子どもは、探し絵も迷路も大好きですよね! クロやムクなど、毎回、物語を案内してくれる動物達もとっても可愛いですが、今回は誰が案内役なのですか?

今回は、読者のみなさん自身がめいろの主人公になっていただきたかったので、あえて案内役は作らなかったんですよ。その代わり、各ページに必ずアヒルとフクロウとリンゴが登場します。

───今、撮影している子ども部屋にもいますよね。早速見つけました!

今回、物語の入り口は姉弟の子ども部屋です。今撮影しているのは最後のページで整頓されていますが、最初のページは散らかっているんです。ライティングが決まったら、今度は部屋中に物を散らかして撮影します。

───想像していた以上にミニチュアが細かくて、すごく作りこまれているセットに感動しました! 撮影ではほとんどCGを使わないというのは本当ですか?

はい。手作りできるものはなるべく手作りして撮影に臨むようにしています。パソコンでの修正も最小限にとどめて、一発撮りにこだわっているんです。

───撮影方法もすごく気になるのですが、このセットを作るのにどのくらい時間がかかっているのですか?

1場面の撮影準備に、大体1ヶ月くらいかかります。奥行きがあるものなどは1ヶ月半から2ヶ月くらいかかることもあります。

───1ヶ月! 撮影は1場面ごとに行われるんですか?

はい。1場面を作って撮影し、1ヶ月で次の1場面を作成するという流れです。表紙も含めて15〜16回撮影するので、1冊作るのに1年以上かかります。今回は10周年を記念して新作を作ることになったので、10ヶ月というハイスピードで作成しているんですよ。

───今まで撮影したセットは残しているんですか?

セットによってはかなり大きいものもあるので、小物類を残して、あとは全部解体してしまいます。

───1ヶ月もかかって作ったセットなのに、もったいない!! …でも保存しておくのも大変ですよね。今回のめいろでは今までと違った苦労などはありましたか?


今回は、ほぼ真上からの撮影なので、今までのように奥行きのあるジオラマを作らなくても良い分、複雑さはありませんでした。その代わり、動物や家など、上から撮ると頭部や屋根しか写らなくなってしまって…。底の部分に傾斜をつけるなど、少しでも立体に見えるような工夫が必要でした。

───撮影までの大まかなスケジュールを教えていただけますか?

最初にラフを描いて、作りたい場面のイメージを作ります。撮影終了後に、編集者さんとカメラマンさんと次回の撮影についての打ち合わせや、撮影方法、イメージ交換して、その後はひたすら制作。時間がタイトだと家族も巻き込んで作成します(笑)。立体が出来上がったら、私のほうで一度撮影して、編集者さんに確認してもらいます。撮影当日は、場面で使う小物を全部車でスタジオに運びこみ、1日掛かりで撮影します。…という流れをつかめたのは、ここ2,3年で、最初の頃は本当に手探りで、行き当たりばったりで撮影していました。

───最初の頃の撮影で苦労したことはどんなことですか?


表紙のシミュレーション撮影(右)

苦労したのは、立体を撮影したときのサイズ感。どのくらいまで奥行きを作ればいいのか、各パーツの比率はどのくらいなのか…ということがまず分からなかったんです。なので、まず白い紙などで実物大の立体見本を作って、シミュレーション撮影をし、サイズを確定させてから実物を作成します。最近は、ラフを描く段階で、大きさの比率などの目安がつくようになったので、シミュレーション撮影をせずに、制作できるようにもなっています。

───撮影はページの最初から順番に行うのですか?

そこまで厳密ではなく、思いついた場面から作っていくことが多いです。今回の「めいろでさがしもの」では、スケッチブックを開けて迷路の世界に入っていくストーリーなんです。スケッチブック迷路を描いたので、子ども部屋にスケッチブックを置いたり、Tシャツの迷路を作ったから、Tシャツをミニチュアで作ったり…、終わりに向かうにつれて、帳尻を合わせることも多いんですよ。


これはすごい!!迷路の洋服です。この洋服のミニチュア版が上の写真ですね。

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山形 明美(やまがたあけみ)

  • 静岡県生まれ。造形作家。
    おもに幼児雑誌などの、人形・ぬいぐるみやジオラマ製作を手がけている。
    おもな作品に、『どこ? つきよのばんのさがしもの』『どこ? もりのなかのさがしもの』『どこ? とびらのむこうのさがしもの』『どこ? ふしぎなまちのさがしもの』『どこ? ながいたびのさがしもの』がある。

作品紹介

どこ? めいろで さがしもの
どこ? めいろで さがしものの試し読みができます!
作:山形 明美
出版社:講談社
どこ? つきよのばんのさがしもの
どこ? つきよのばんのさがしものの試し読みができます!
作:山形 明美
撮影:大畑 俊男
出版社:講談社
どこ? もりのなかのさがしもの
どこ? もりのなかのさがしものの試し読みができます!
作:山形 明美
撮影:大畑 俊男
出版社:講談社
どこ? とびらのむこうのさがしもの
どこ? とびらのむこうのさがしものの試し読みができます!
作:山形 明美
撮影:大畑 俊男
出版社:講談社
どこ? ふしぎなまちのさがしもの
どこ? ふしぎなまちのさがしものの試し読みができます!
作:山形 明美
撮影:大畑 俊男
出版社:講談社
どこ? ながい たびの さがしもの
どこ? ながい たびの さがしものの試し読みができます!
作:山形 明美
撮影:大畑 俊男
出版社:講談社
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