
衣笠祥雄の魂が伝わる、感動の伝記絵本
連続試合出場の世界記録をうちたて、国民栄誉賞も受賞した元広島東洋カーププロ野球選手の衣笠祥雄氏。その少年時代からユニフォームを脱ぐまでのかがやける道のりを、絵本にっぽん賞受賞作家が、独特の切り絵の手法で描いた傑作絵本です。けがにもスランプにも負けずに、限りなき挑戦を続けた衣笠氏の姿が、数々の名場面とともに画面いっぱいに描かれます。「江夏の21球」として伝説の試合となった、1979年の日本シリーズ最終戦での盟友江夏豊氏とのやりとり、デッドボールで骨折した翌日も代打で出場し、豪快なフルスイングで三球三振をした場面、絶不調のスランプにおちいったとき家族といった海水浴、どのシーンも感動を誘わずにはいられません。衣笠氏から読者へのメッセージ、江夏からの追悼コメントも入ってます。

まさに昭和生まれの大人たちの絵本です。
プロ野球選手の中で、華やかなスター選手たちが活躍するそばで、独特で偉大だった衣笠選手の物語です。
骨折しても、数々の怪我をしても、試合に出場し続けた不屈の精神には、強烈なインパクトがあります。
努力と忍耐と、弱味を人に見せない持ち前の明るさ。
雑草のような生き方に学ぶことはいっぱいですが、それを感じるのは昭和育ちだから?
骨太の版画と、かつての名選手、名シーンの凝縮感に、自分はタイムスリップしてしまいました。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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