
おねえちゃん(佐藤 信)、くちぶえ(神沢利子)、おこってるな(阪田寛夫)、弟(まど・みちお)、プール(工藤直子)、おかし(金子みすゞ)、いもうと(谷川俊太郎)など15編。

【安藤パパ】 お姉ちゃんと保育園へ行くのが大好きだったヒロシ。この4月はちょっと淋しかったみたいで、保育園でもときどき集団遊びに加わらず一人で絵を描いてたりしてたそうな。 そんなヒロシにぴったりの絵本がこれ。「キョウダイ」をテーマに数人の詩人が書いたポエムに絵を付けた詩集絵本だ。 「コレ ボク。コッチ ハ ネーネーダヨ」。夜は家で一緒に過ごせるのがうれしいらしく、お姉ちゃんと体をぴったりくっつけてこの絵本を姉弟で楽しんでる姿が何とも微笑ましい。僕もこの絵本を読むと、わが家の子どもたちの生活風景とダブって面白いし、自分にも兄貴がいたので「あの頃」を思い出して懐かしい気分に浸れるのだ。キョーダイって、やっぱりいいよなあ。

岩崎書店がシリーズで出している詩集の中の1冊です。タイトルからも解るように、兄弟がテーマで編集されています。
5年生の息子の先生が詩がお好きで、いろいろと紹介してくださるのですが、彼女の好みと息子の好みがあいません。智恵子抄や「きみしにたまふことなかれ」なんて、理解できないのです。国語の勉強で詩を探して来なさいと言われても、頭をかかえておりました。
そんな顛末の後、この詩集を見つけました。ああ、もっと早くであっていれば、彼は詩を面白いものとしてとっかかることができたでしょうに。
見開き2ページに収まる短い作品ばかりです。子供にもかつての子供にもあるある(あったあった)こんなこと、あんなこと、と思わせることが描かれています。これだけの短さで情景や心理を描写できるって、詩人ってすごいなあと感じました。
私のおきにいりは、お兄ちゃんがまだかえってこない弟の分のおやつまで、1つまた1つと食べてしまう詩です。お兄ちゃんの気持ちになって、ドキドキ、はらはら、そして後悔してしまいます。 (えっこさん 40代・ママ 男の子11歳、女の子8歳、女の子3歳)
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