ある晴れた日。うさぎのトットが畑仕事をしていると、突然、空から大きなたまごがどすーーーん!!と落っこちてきた!?
これはいったい何のたまご? 天使のたまご? トットは毎日たまごをあたためて、赤ちゃんが生まれてくるのを待つことに。やがて、夏が過ぎ、秋も過ぎ、冬が来ても赤ちゃんは生まれません。トットは自分がパパになった姿を思い浮かべながら、自分に手紙を書きました。
そして春が来て、家の中がぽかぽかしてきた頃。パキ、パキッと音がして、たまごにひびが入ります。
「とうとう うまれるんだ!」
生まれてきた子は……?
『NEW はなになりたい』の続編として描かれたこの絵本。あんなに泣いていたトットが、今度はパパとして立派に成長していきます。3児のパパでもある、作者の*すまいるママ*さんの実体験をもとに生まれてきた物語なのだそう。
赤ちゃんと体面した時の感動やパパになる喜び。一方で、想像以上に大変な毎日がやってきます。そんな時に自分を励ましてくれたのが、トットが自分で書いた、自分への手紙だったのです。子育て中は永遠に悩みが解決してくれない気持ちになるけれど、いつかその悩みがかけがえのない宝物になっていくのでしょう。
パパになったばかりの方や、これからパパになろうとしている方にとって心強い味方となってくれるだろうこの絵本。フェルトや布、ビーズや綿などを使った描かれる絵は愛らしく、飽きることなく眺めてしまいます。ママや子どもたちと一緒に味わってくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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