教科書にも載っている「おてがみ」のおはなしでもおなじみ、「がまくんとかえるくん」シリーズ。
最新刊『ふたりは ずっと』では、既刊の『ふたりは ともだち』『ふたりは いっしょ』『ふたりは いつも』『ふたりは きょうも』の4冊から、がまくんとかえるくんの友情や知恵が感じられる名場面が集められています。
「がまくんとかえるくん」シリーズをしばらく読んでいない人でも、「こんなシーンあったかも!」と思い出せるところもきっとあるはず。
大人になったからこそ心に響く言葉もありますし、子どもの頃にこそ知っておいてほしい言葉もあります。
訳者の三木卓さんからのメッセージにもあるように、二人は仲良しですが一緒に暮らしているわけではなく、それぞれ自分の家を持っています。
一人の時間があるから、二人で遊ぶ時間が一段と楽しいんだろうと思います。
そして、心地よい距離感でお互いを尊重し合う二人の姿には、憧れすら感じます。
身近なところにおいて、時々読み返したくなる絵本です。
(近野明日花 絵本ナビライター)
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