
おそろしく、切ない。 そして底なしにやさしい物語。
細部までこだわり抜かれた、美しい切り絵が感動を呼ぶ、 切り絵作家・本田達也、渾身のデビュー作。
写真を使ったデジタル合成と切り絵を組み合わせる技法を使い、 作品の世界観を作り上げた。 第6回絵本出版賞 受賞作品。

トツトツと言葉少なに語られる物語、語りを消え入るように圧倒する骨太の切り絵、この絵の気迫に圧倒されてしまいました。
災害を描いた絵本です。
主人公の男の妹は、人身御供として川に身を投げたと言います。
男の言いようのない怒りは、自然に向けたものだったのでしょうか。
男を変人扱いした村人の哀れさと、男の気高さが、意味不明に心に響きました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
|