「日本的な価値」を再認識するために
国文学についての一介の素人が、『徒然草』を訳し、感想を書くなどのことをするには、それなりの訳があります。
今は戦後75年以上が経過して、世界も日本も変革期を迎えていますが、西欧的な二元論のスローガンがますます幅を利かせ、バブル崩壊後延々と続く日本の退潮と相まって、何とも言えない閉塞感が漂っているように感じられます。
1283年頃生まれて1352年頃亡くなったとされている兼好法師は、たぐいまれな人間洞察と批判精神、および仏道に対する思いによって、昔も今も何ら変わることのない人間の本質を、私たちの前に明らかにしています。(まえがきより)
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