遠藤周作研究の第一人者による作家・作品探究シリーズ、第2回配本
「沈黙」という題によって知られる小説に、当初、著者遠藤周作は「日向の匂い」というタイトルをつけていた──。まず『沈黙』執筆に至る経緯、すなわち遠藤の母子関係や彼の病をたどった上で、本来の書名によって遠藤が伝えようとしたことや『沈黙』の各登場人物の魂のドラマを読み解き、『沈黙』という作品に込められた真実を解き明かす。遠藤周作の年譜付き。遠藤周作生誕100年を記念して改訂復刊。
【シリーズ刊行案内】
《好評発売中》『 U 遠藤周作『深い河』を読む──マザー・テレサ、宮沢賢治と響きあう世界』
《第3回配本》『 V 遠藤周作の文学とキリスト教』(仮題)2024年2月予定
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