
第二次世界大戦時、「海の特攻」である「震洋特別攻撃隊」の隊長に任命され、「将校になって国のために戦う」という夢を叶えた健児。でも、その夢の向こうにあったのは、無惨な死と家族の悲しみだけでした―。 21歳で南の島で戦死した青年と、その家族の本当の物語。 海軍兵学校で撮影された写真や弟たちへの手紙、また特攻隊としてコレヒドール島へ出征する際に送られた遺書など、健児の家族が大切に保管し続けていた遺品の数々をもとに、小学生への平和教育を実践してきた著者が綴る、小学中〜高学年から大人まで、幅広い世代に読んでもらいたい絵本。

終戦の年に戦死した中島健児さんの人生と、遺族を語るファミリーヒストリーのような記録絵本です。
小学校の低学年時に、日本は中国との戦争を始めました。
健児さんは軍事教育の中で、軍国思想を培っていきます。
そして海軍兵学校に入り…と読んでいった時に驚愕させられました。
私の父は1年違いで同じ道を歩んでいたのです。
同じく海軍兵学校に入り、健児さんは特殊攻撃で亡くなり、父は攻撃の前に終戦を迎えました。
父に染みついていた報国の精神は、このような時代背景に培われていたのだと思うと、社会の怖さも感じます。
この本では、健児さんが家族に送った手紙がいくつも紹介されています。
健児さんの心情とともに、戦争を考える時間が生まれます。
そして残された遺族の戦技の困難も語っています。
健児さんを知らない姪が、フィリピンのコレヒドール島に慰霊に行くところまでを含めてまとめられています。
「健児さんとその家族にとっての戦争」で、改めて戦争を考える時間を与えてくれました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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