
眠りながら表情が変わる辰五郎を見て、「どんな夢を見たの?」とおかみさんが尋ねます。「夢なんて見てねぇ」という辰五郎に、おかみさんは納得がいきません。夫婦げんかが始まります。そこに徳三郎がやって来て、おかみさんを外に出し、二人きりになると「で、どんな夢だ?」と辰五郎に迫ります。しかし、辰五郎の答えは変わりません。ついに、ここでも喧嘩が始まってしまう始末。さらに大家さん、お奉行様までも自分にだけは教えろと迫ります。辰五郎の夢を巡っての大騒動の物語。

途中からオチが何となく想像できてくるのですが、夢の話で家庭で起きた騒動が、こうまで大掛かりに展開されていく滑稽さは落語ならではでしょうか。
夢は覚えている夢もあれば、思い出せない夢もあるようです。
それを擦った揉んだする人間の心理もよくわかります。
悪夢の様なオチですが、笑っている時に目が醒めれば良かったですね。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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