カメレオンの格好をした女の子「ティー」と、その弟「カメレオン」。ふたりはいつだって一緒。ティーはお姉さんだから弟のカメレオンに色んなことを教えます。例えば、空に浮かぶ「こうちゃぐも」のことや、「おばけなんていないよ」ってこと、毎日ドレミの湖で開催される「おんがくかい」のことも。
この絵本には、そんなふたりの、ちょっと不思議で、とびきり優しい日常のお話が3つ収められています。
「こうちゃを いれるだけで、くもに のって おでかけできるの」
ティーがカメレオンにまず教えるのは、美味しいおちゃのいれ方。しっとりきらきらのきれいなはなびらと葉っぱをティーポッドに入れて、お湯を注いで待つだけ。するとやってきたのは、大きなこうちゃぐも……!
想像するだけでもふんわり心が浮き立つような気分になるこのお話の他、風邪をひいたカメレオンのまわりにやってくるおばけたちを対処してくれるティーのお話や、大きなティーカップみたいな湖の真ん中で聴く特別な「おんがくかい」のお話も。どこかで見たことがあるような、でも行ったことのない夢のような景色の中には、小さな驚きと発見がたくさん。日常をうっとり味わいつくすふたりの様子は見ているこちらまで幸せな気持ちになってきます。
2017年、イタリア・ボローニャで開催された「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」で、スペインの出版社 A buen paso の編集者との出会いをきっかけに生まれたというこの作品。チリの詩人との国際的なコラボレーションにより、スペイン語で制作され、1年かけて丁寧に作られましたそう。
海を越えてやってきた、ティーとカメレオンの物語。ちょっと一息つきたい時、想像の世界で飛びまわりたい時、優しい時間を誰かと共有したい時。とっても活躍してくれそうな一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
続きを読む
カメレオンの着ぐるみを着た女の子「ティー」と、その弟「カメレオン」が織りなす、ちょっと不思議で、とびきりやさしい日常のお話。
自由な発想で広がるティーの世界は、弟のカメレオンをやさしく包みこみ、読者の心にもあたたかな灯をともします。
どこか夢のような風景、見たことのない乗り物や道具、個性豊かなキャラクターたち。ページをめくるたびに、新しい発見と小さな幸せが待っています。
本書は「こうちゃぐもの おはなし」「おばけなんていないよ」「おんがくかい」の3つのお話で構成され、それぞれの物語の中でティーがカメレオンに世界の面白さや大切なことを教えてあげる展開になっています。
きょうだいで過ごす何気ない日々のかけがえのなさ、ふとした出来事の中にある幸せに気づかせてくれる、そんな絵本です。
子どもはもちろん、大人の心にもやさしく寄り添ってくれる一冊として、幅広い世代におすすめします。
2017年、イタリア・ボローニャで開催された「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」で、スペインの出版社 A buen paso の編集者との出会いをきっかけに生まれたこの作品。
チリの詩人との国際的なコラボレーションにより、スペイン語で制作され、1年かけて丁寧に作られました。
そして、ついに、念願の日本語版が刊行されます。
海を越えて生まれたこのやさしい物語が、いま、日本の読者の手元に届きます。どうぞ、ティーとカメレオンの世界をのぞいてみてください。
続きを読む