
「ぼくの家族を早くかえして! 広島の町も、ぜんぶかえして!」。たった1発の爆弾、「原子爆弾」がもたらした物語をぜひ知ってほしい。ヒロシマ・グラウンドゼロ(爆心地から500メートル以内)で奇跡的に生き残ったひとたちのうち、健在な最後のひとり、友田典弘(つねひろ)さんの体験をもとにした絵本です。

広島原爆の被爆者が語る事実として、こんなこともあった事を初めて知りました。
その時9歳だった友田典弘さんは、8月6日に弟を喪い母親とも死に別れました。
弟の死を母親に伝えようと、悲惨な市内を歩き回った姿を想像すると胸が締め付けられる思いです。
父親を7歳の時に亡くしていた友田さんは戦災孤児となりました。
そんな彼を支えてくれたのは、友田さんの家に間借りしていた在日朝鮮人の金さんでした。
金さんがどうしてそこにいたのか、金さんの人生も気になるところです。
共に生活していた2人でしたが、秋の枕崎台風を期にでしょうか、金さんは朝鮮に帰ることになりました。
身寄りのない友田さんは、金さんと一緒に朝鮮に渡ることを決意しました。
友田さんは朝鮮に渡り、朝鮮戦争も経験して、15年後に帰国しました。
そんな友田さんの体験は、幾重もの歴史を抱えています。
この絵本は、友田さん自身が書き記した著作「原爆と朝鮮戦争を生き延びた孤児」への導入として受け取りました。
被爆を悲しみ、反核反戦を訴えるエネルギーとしても、その本は必読書だと思いいます。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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