このおはなしは、森の広場に、たぬきやりすや、むささびなどの仲間たちが、集まるところから始まります。テーブルにおかれたひとつの真っ赤なりんご。これを、どうやってみんなでわけて食べるか話し合ったすえに、りんごのパンをパンやさんで焼いてもらおうと決めて行動します。パンやさんでは店長の“ペンタン”がみんなにおいしくなるコツをさずけてくれます。
はじめてのパンづくり、協力しておいしいパンを焼き上げるみんなの姿はとっても楽しそう。
これは、まさに園に通う子どもたちの姿そのものです。さまざまな性格をもち、さまざまな家庭環境で育ってきた他のお友だちと、協力しながら、生活していく姿です。
子どもたちがこれから生きていく社会は、ますます国際化やボーダーレス化が進み、社会の変化のスピードも加速しています。
こうした時代に子どもたちが豊かな人生を送るためには、「非認知能力」が非常に重要になってくると言われています。非認知能力とは、点数などで表すことのできない内面的な能力のことです。例えば、粘り強く挑戦していく力や、目標を決めて取り組む力、周囲と協力したり、励ましあったりするコミュニケーションの力などです。
お子さんは、お話の森の仲間に自分自身や友達を重ねて、いつか自分もみんなをまとめる役がやりたいとか、みんなで何か一緒に作りたいという気持ちを膨らませていくのではないでしょうか。
絵本作家山本祐司さんが、ほのぼのとしたタッチで、個性豊かな森の動物たちを描いた作品です。
※なお、本作は8枚の紙芝居用に制作したものを、小冊子用に再構成して生まれました。
(片岡 弘子 編集者)
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