
語り手は小学校3年生の女の子、家業は養とん業です。 ある日「ぶたの赤ちゃんが生まれるのを見たい」とお父さんにお願いすると、普段は立ち入り禁止の養とん場に入ることを許可してもらいました。 「一匹生まれたぞ」お父さんからの電話に、支度をし、緊張しながら養とん場へ。キーキーと聞こえてくる鳴き声。グゥグゥと鳴きながら必死に頑張っている母ぶた。分娩担当の山田さんが、そのお腹から引っ張り出すと……つるんっ。 ……かわいい。
子ぶたの誕生に立ち会った瞬間を、瑞々しいまっすぐな目線で捉えた女の子の作文が絵本となりました。命がけで15頭の赤ちゃんを産んだ母ぶた、ひたすらにおっぱいを求める子ぶたたちの生命力に満ち溢れた姿は、かけがえのない命の重さを教えてくれます。 一方で、この誕生から5ヶ月後には、お肉になることが決まっている子ぶたたち。「命をいただく」ことで、私たちもまた命をつないでいく。命を育む現場が、揺るぎない命の循環に向き合うきっかけも与えてくれるのです。 日々当たり前のようにとっている食事、何気なく口にしている「いただきます」という言葉に、感謝の気持ちが芽生える一冊です。
(竹原雅子 絵本ナビライター)

わたしの家の仕事は養豚業。お肉になるためのぶたを 育てる仕事。養豚場で生まれた子ぶたは、やがてお肉となり、私たちの食卓に並ぶ――子ぶたの誕生の瞬間に感じた事を作文にした小学3年生の女の子。その純粋な表現に心をうたれた絵本作家が形にしました。私たちは「いのちをいただく」ことで元気になり、いのちをつないでいます。「いのち」の大切さを親子で考えるきっかけになる絵本。
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