「そうだ おにんぎょう つくろう」
雨上がりのお庭、ひとりで遊んでいたまきちゃんは、どろんこで形づくり、ビー玉で目を、葉っぱで口をつけ、おにんぎょうを作りました。
「あなたは どろたんよ」
よろしくね、とあいさつとした、その時です。
「まきちゃん 一緒にあそぼうよ!」
突然、動き出したどろたん!
どろんこになっちゃおうと誘われて最初は腰が引けていたまきちゃんですが、楽しそうなどろたんを見て、あっという間に仲間入り。
どろどろだー! もっともっと どろんこになれー!
ところが。どろだらけのまきちゃんの顔を笑ったどろたんに、まきちゃんはムクれてしまって……。
お庭でひとり遊びをしていたまきちゃんの小さな世界は、どろたんとの出会いをきっかけに、みるみる豊かに広がっていきます。ペタペタひんやりするどろんこの感触は、なんて気持ちよさそう、楽しそう!思わず一緒に飛び込みたくなっちゃうくらい、まきちゃんの笑顔は最高です。
そんな楽しい時間に、突然のお別れがやってきたとき。あふれ出すさみしさを優しく受け止めてくれたのは、お母さん。その存在の大きさにも、胸がじんわりあたたかくなりました。
また遊ぼうね。
会いたいと思ったら、いつでもまた、会える。たくさんの子どもたちに、自分だけの「どろたん」と出会ってほしいなと感じる一冊です。
(竹原雅子 絵本ナビライター)
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雨上がりの庭で一人遊んでいるまきちゃん。どろでお人形をつくろうと思いつき、目はビー玉、口は葉っぱをつけて、名前は「どろたん」に決めました。するととつぜんどろたんは動き出し、「まきちゃん いっしょに あそぼうよ」としゃべり始めて…
家の庭でつくった「どろ」の人形が突然動き出すファンタジー絵本。
一人でどろ遊びをしていた女の子に新しい友達ができ、一緒にどろだらけになって遊ぶ姿が印象的です。
ラストは読者の子どもたちにとって少しさみしい展開ですが、まきちゃんがすぐに前を向いてどろたんのために行動する姿や、それをやさしく見守る母親の姿が、勇気と安心感を与えてくれます。
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