自らを「田舎医者」と称する著者の診療所は、脊振山地の山裾、佐賀の平野部を流れる嘉瀬川の支流、多布施川が分岐する地点にある。
早朝、多布施川の河畔を走る著者の目に映る、息をのむほど美しい幻想的な風景、患者さんが待つ家に向けて車を走らせる山路、広大な佐賀平野の畦道の両脇に広がる田畑、二毛作で知られる佐賀平野は一面の菜の花畑、青い麦畑、麦秋、水を張った水田、黄金に実った田圃と四季折々に表情が異なり、こころを癒してくれる。
25年前、見ず知らずの佐賀の田舎に診療所を開院し、日々いのちと向き合ってきた著者の佐賀への賛歌が美しい、小さなフォトエッセイ。
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