行動を扱うのは「行動主義」だけではない。認知心理学,社会心理学,神経科学,臨床心理学――「心」を探究するあらゆる学問領域が「行動」を手がかりとしてきた。では,各領域の研究者は「行動」から何を語り,いかに「心」を捉えようとしてきたのか。特定の主義や方法の制約を超え,「行動」から心理学という営みを問い直す。
■主な目次
序 章 「行動」から心理学を問い直すということ 【福田実奈】
第I部 「行動」を紐解く
第1章 行動と行動主義の歴史 【高砂美樹】
第2章 現代心理学の「心」の見方ともう一つの「心」の見方 【丹野貴行】
第3章 行動のメカニズムと理論 【澤幸祐】
第4章 生物諸科学に接続する行動主義 【松井大】
第II部 「行動」を縒り合わせる
第5章 神経科学における行動 【鮫島和行】
第6章 認知過程と刺激・反応――認知心理学における行動 【武藤拓之】
第7章 数理的解釈主義と合理性の心理学 【清水裕士】
第8章 行動主義はどうやって行動を説明するのか 【森元良太】
第III部 「行動」を編み直す
第9章 浅いは深いか――「氷山」モデルの死角と文脈主義的支援の可能性 【武藤崇】
第10章 文脈における行動の意味と支援――あらゆる支援を貫くパワフルで「優しい」枠組み 【近藤鮎子】
第11章 組織における素朴な心理主義と行動 【八重樫勇介】
終 章 心理学は行動から何を語るか 【福田実奈】
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