
吹雪の中にあらわれて男をとりころす「雪女」、平家の死霊にとりつかれて耳を失う「耳なし芳一」など、日本古来の怪異ばなしを八雲の短編集の中から厳選し、平井呈一の名訳で贈る。

小泉八雲といえば「怪談」と思ってはいたのですが、知っているのは「雪女」と「耳なし芳一」くらいだったので、とても新鮮に読みました。
「雪女」は八雲の創作と言われているようですが、他の作品は彼が聴き取って文章化したものです。
だから地域性、歴史性に幅があり、どこかで聞いたような話もありました。
しかしそれよりも外人であった八雲が、日本人特有の情念とか倫理観を筆にできたのかというところに興味が湧きました。
話は逆輸入ではなくて、国産感覚です。
「やぶられた約束」などは、心底ゾクゾクするような威圧感でした。
話のきめ細かさにも驚きました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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