『ねずみくんのチョッキ』のなかえよしをさんの作品ということでセレクト。
有名なオーケストラの指揮者、ヤングさんのエピソードです。
実話かな、と調べてみたら、モデルはいないようですね。
それでも、しっかりとメッセージは伝わってきます。
大盛況のコンサート後、新聞記者から取材を受けたヤングさんが、
指揮者になったきっかけを語ります。
記憶をたどるうちに思い出したのは、音楽の素晴らしさを教えてくれたおばあさんの存在。
そして、おばあさんとの約束。
大人になって立派な音楽家になって、おばあさんに聴かせてあげる。
すごい約束ですが、これが実現したのも素晴らしいです。
最後は駆け込みでしたが、ちゃんと思い出したことに拍手!です。
あとがきに、なかえよしをさんが書かれていますが、
「自分が今ここにあるのは」という視点は大切。
素敵な物語に昇華していると思います。