「わらいかたをおしえてよ」 ママの声

このお話には、色々な動物の笑い方が出てきました。うちの子は、笑い方が出てくるたびに、マネをしてとっても楽しそうに聞いていました。この絵本の絵のあったかいタッチもとても好きでしたし、私には母の大きな愛も感じれる一冊だったな〜って思いました。

うちのこどもの範のは、動物好きですが、今イチでした。
ただ動物たちの画が、非常に丁寧に描かれていて、それは気に入っていたようです。

特に、鳥の羽根の感じとか素敵でした。
ハイエナの笑い顔をインパクトはありましたが、
「ハイエナには気をつけるんだ」といわれていたのに、実際のハイエナはからすのブラックスを見ても、捕まえようともしなかったので、前半のあの伏線みたいな言葉は何？と、思ってしまいました。

後ろの解説を読むと、作者はベルリン生まれのファンタジー作家で、あの、ミヒャエル・エンデに認められて、作家デビューしたとか…。
もしかしたら、この方は絵本の世界よりも、もっと長めのファンタジーの世界を描く方が、向いているのかもしれません。

ブラックスはカラスの子。
おかあさんのようにつやのあるキラキラの羽になりたくて、旅に出ます。

心からわらえば羽はかがやくと聞き、いろいろな動物にわらいかたを教えてもらおうとするブラックス。
一生懸命な姿がとてもけな気でかわいらしいです。
また、旅の途中で出会うたくさんの動物たちは、みな表情が豊かで、その動物の性格をよく表しています。
中でもカンガルーのとぼけた表情には、ついつい笑ってしまいました。

旅から帰ったブラックスの羽は、きれいな大人の羽に。
羽をかがやかせるために本当に必要なものは、ただわらうことじゃなかったんですね。