新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

新刊
そうじきの なかの ボンボン

そうじきの なかの ボンボン(フレーベル館)

世界にはまだ、誰も知らない不思議とすてきでいっぱい!

  • かわいい
  • 学べる

パパぺんぎんとたまご」 パパの声

パパぺんぎんとたまご 作:フランス・クアトロム
絵:ザビエル・ブロンカード
訳:木坂 涼
出版社:マイクロマガジン社
税込価格:\1,342
発行日:2020年06月19日
ISBN:9784867160282
評価スコア 4.38
評価ランキング 13,962
みんなの声 総数 39
  • この絵本のレビューを書く

並び替え

1件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  • 子育ての楽しみ。

    版画なのかな、という色づかい。白、黒、赤、黄、青、灰色という単純な色彩。ハプニングはありますが、たまごをかえして赤ちゃんが生まれました!という一直線のストーリー。なのに温かく、安心感に溢れていて、まるで作者さんの大いなる愛に包まれているような感じがしました。
    人間の場合こどもの誕生、育児は期待の大きさもさることながら、不安だらけであれこれと気持ちが追われてしまうのとは裏腹に、絵本の中では一直線に素直に時間が流れていきます。
    パパぺんぎんはたまごを生んだママぺんぎんにたまごをちゃんとみているように言われ、何をするときも一緒です。たまごたちもあたかもたまごではなく、こどものように、楽しそうです。さかなつり、スキー、かいしゃ、うんどうも一緒に楽しみ、もう親子の絆はしっかりできています。しかし、赤ちゃんにもうすぐなる時に限ってパパぺんぎんは目を離してしまい、その隙を狙うかのようにたまごはかえり、赤ちゃんたちは大冒険(しかもからを持って)。雪山に到着して同じような状況のしろくまの赤ちゃんたちに出会い、意気投合し遊んでいました(想像)。そこに同じく赤ちゃんを見失ったしろくまのパパがやってきて、雪の中で目立つ色をしていたぺんぎんの赤ちゃんを自分のこどもと思って連れて帰った、というところ。しろくまのママもちょっとおかしいな、と思いながらペンギンの赤ちゃんとお散歩中です。
    赤ちゃんをみつけたパパぺんぎんはほっとしたためかこどもたちが入れ替わったことには気づきません。とってもかわいいから。戻ってもママぺんぎんも気づきません。パパぺんぎんもママぺんぎんも赤ちゃんの色が薄いとは思っても、喜びのあまり入れ替わったことには気づかずお散歩をしているところでおしまいです。
    その後・・・ぺんぎんのこどもたちとしろくまのこどもたちは何だかわからないけれど近いものを感じ、仲良く一緒にいつも遊んでいます、という落ちがつきそうなほっこりする絵本でした。
    疑問を持たない美しさ、あるがままを受け入れる純粋さこそ、子育ての楽しみではないのかな、と感じました。子育てに悩んだ時にふと我に返れるような絵本と思います。

    投稿日:2020/06/30

    参考になりました
    感謝
    1

1件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

からすのパンやさん / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / そらまめくんのベッド / がたん ごとん がたん ごとん / くだもの

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



いくつのえほん掲載絵本児童書一覧

全ページためしよみ
年齢別絵本セット