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しばてん」 パパの声

しばてん 作・絵:田島 征三
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1971年04月
ISBN:9784032040500
評価スコア 4.71
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  • 高知県の民話を元にして作られたお話です。
    太郎という決して泣かない子どもが生まれました。お尻にはなにやら馬の蹄の跡のような物が、、、

     そこで、昔、「おんちゃん、すもとろ!」と言って相撲を挑んできて村人達を困らせていたシバテンと呼ばれるカッパのような妖怪(生き物?)がいて、それを退治するため、馬を人に見せかけて、かかっていったところを馬が後ろ蹴りして、シバテンはどこかに飛び去りました。

     太郎は「シバテンの生まれ変わりだ。」と言われ、相手にされずいつしか「住所不定」になりましたが、ある時お役人か何かが無茶な年貢の取り立てに来た時、「シバテンが助けに来たぞ。」と現れて村人を助けようと奮戦しますが、やはり多勢に無勢、、、ということです。

    しかし、シバテンはこういうお話や、色々な言い伝えなどによって、脈々と高知の人々や高知からよそに出て行った人の心に生き続けていると思います。

    投稿日:2017/04/24

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  • 意欲作です

    妖怪?のしばてんと間違われた?たろうの話。あとがきに作者の思いが書かれていました。
    「子どもたちに影響をあたえる絵本作家として、責任を感じる。この絵本が子ども達の成長過程で、あるいは青年になってからでも、かれらの心の中で発酵して、あの絵本の作者がいおうとしたことは、このことだったのかと心に沈んでくれることです。」
    要約するとこんな事を書いていました。
    すごいなと思いました。
    その本を選んで読み聞かせる私にも、責任、願いはあるのですが。
    ただ、初めて話を聞いた息子には、よく分からなかった。
    たろうは、その後どうなっちゃったんだろうね?息子にもたろうはしばてんに思えたのでしょう。きっと帰ってくるって。
    答はわかりません。ただ、この本は村人がたろうをあるときは、妖怪扱いし、ある時は救世主扱いし、そして都合の悪いところをたろうに押しつけてしまうところに大きな問題があると思うのです。役人には、「しばてんがやった」というのは、たろうとしばてんを同一化してしまている。
    それが伝わらないのは残念なのですが、それがこの本の弱点かもしれません。
    子どもの心に残って、実はあの話はこういうことを言いたかったんだって、いずれ感じてくれる。それがねらいです。
    絵について見れば、田島征三にしては随分と抑えた感じがしました。「くさむら」や「とべバッタ」のような爆発するような絵と正反対なところに、込めた思いがあるのかとも思います。

    投稿日:2009/05/29

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  • 胸に残るやるせなさ

    • ひろぽんぽんさん
    • 40代
    • パパ
    • 石川県
    • 男の子15歳、男の子12歳、女の子7歳

    自分を村から追い出した村人なのに、彼らのために力を尽くした「しばてん」は再度、村人のために犠牲になります。「しばてん」が背負った悲しい運命を思うと、切なさがこみ上げてきます。きっと、子どもたちは、なぜかは分からないけど、なにがしかのやるせなさが胸に残っているのではないかと想像します。おとなになったときに、いつか「しばてん」を思い出す瞬間が誰にもあるのでは。そんなふうに思います。

    投稿日:2007/09/30

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