昔は良かった……。
だんだんサンタ業が難しくなってきた現代社会への愚痴を淡々とサンタが語ります。
1993年は最悪だった。いやいやその前にも事件はいろいろあったんだが……。
ウォッカ片手に愚痴るサンタが眼に浮かびます。
ジャンボジェット機との飛行や各国のビザの申請、おもちゃの盗みや言いがかりなど、サンタ自身の心が荒み、あたたかい心を配れないと嘆く1993年のクリスマス。
作者の社会批判がサンタの口から出たような格好で、それはそれでおもしろかったのだけど、ほんと淡々と困った事態が並べられているだけの長文で、これは大人がシニカルな笑いをこめて読むものなのかな。
サンタじいさん、愚痴愚痴と1993年の話に到達するまでが長い(笑)
そうかそうか、大変な思いをしてあたたかい心をありがとねと背中をさすってあげたくなります。
いっそ洋画にしたらおもしろそうだと思うのですが。