おじいちゃんが大好きなぼく。いつもおじいちゃんと一緒。
お風呂に入るときのおじいちゃんの口癖は「ごくらく、ごくらく」
おじいちゃんは「幸せな気持ちになることだよ」といいました。
そんなある日、入院したおじいちゃんは仏さまの国へ行ってしまいました。
長谷川さんの絵がおじいちゃんとぼくの楽しい日々をほのぼのと描いていて、
別れのシーンはグッと涙がこみ上げそうになりました。
息子も神妙にそして黙って聞いていました。
少しひっかかったのは一番最後のページ。
「ごくらく ごくらく」と言うとおじいちゃんを思い出し、
ちょっと悲しいけど、幸せな気持ちになります という部分。
おじいちゃんを思い出すよ、というのは分るのですが、
小さな子供が果たして「幸せな気持ち」までたどりつくのかな?
すっかり悟りきった、大人な子供像がちょっと気になりました。
小さな子供に「死」をどのように感じさせるかは難しいなあとつくづく思いました。