「ちょっとまって」 じいじ・ばあばの声

春のおめざめまえの一週間のくまさんの様子がかわいいです。
みんなが交代に起こしにくるのに、くまさんは半ば夢の中で、
なかなか起きることができません。
ちょっと　まってえ〜と眠たげにママが言うと、孫は嬉しそうに聞いていて、
体をゆすぶって笑っていました。
同じ言葉の繰り返しとくまの絵が楽しかったのでしょうか。
買ったのは７〜８か月でしたが、２歳の今ももちろん愛読書です。

中々、布団から出られないのは人間も一緒。仲間が誘いに来てもグダグダしてる所が可愛いです。パジャマが曜日ごとに変化するのも可愛い。でも、誰も来なくなって我に返って慌てふためいて重要な事を忘れないで良かった。

すっきりとシンプルだけど、おしゃれでユーモラスな表紙に思わず笑みがこぼれます。
タイトルは「ちょっとまって」。
この「ちょっとまって」という言葉が、いろいろな表情をもって使われているところが、とっても面白いと思います。
くまさんが、眠くて仕方がない時にお友だちに言った「う〜ん、ちょっとまって」「あー…ちょっとまって」。
何かを忘れていることに気づいた時の「ちょっとまてよ…？」。
あわてて支度をして間に合わせようと必死な時の「ちょっと、ちょっと、ちょっと、ちょっと、ちょっとまって〜！！」。
最後は、お片づけに張り切るくまさんにお友だちが「ちょっとまって〜！」。
いろいろな「ちょっとまって」でお話が作られているところが魅力的です。
また、ページをめくるごとに「げつようび」「かようび」と曜日が変わっていくところもワクワクします。
「にちようび」に向かってだんだんと絵が賑やかになっていくので、読んでいて気持ちが盛り上がりますね。
絵はカラフルだけどやわらかな色使いで、ほんわかしたくまさんの雰囲気が心地よく伝わって、とっても和みます。
くまさんの日替わりのおしゃれなパジャマは必見ですよ！
お友だちも、ひとりひとりの表情や動きがコミカルで可愛くて、じっくり見ても楽しめます。

全ページためしよみで読みました。表紙のくまさんが、とても気持ちよく眠れるのは、ブルーのお布団だからかなあって思いました。なんかで、よく眠れるためには、ブルー系統にしたほうがいいのを思い出したからでしたが、ページ毎に、くまさんのお布団が毎日色彩が変化しているので、そうでもないのだと思いました。お友達が、くまさんを起こしにきてくれても、私は、くまさんの毎日変化するお布団が気になってました。よく眠れるのはいいことだと思いました。「ちょっとまって」の繰り返しも可愛く思えました。