大人気のわんぱく小学校シリーズ 第3弾です。
今回の主人公は あの一際イカしてるヘアースタイルのせいじくん。そして もう一人の主人公とも言える(かな?)転校生のサムソンくんに、なんと!ヒロインっぽい女の子まで登場します。
転校のあいさつと同時に 一躍クラスの人気者になったサムソンくんに、番長たちは危機感を抱きます。
「サムソンたらくさ、いきなり人気絶好調ばい」
なんとかしてサムソンくんに勝ちたいと、せいじくんの提案のもと『あいさつ団』なるものを結成します。が・・・。
迫力のあるにぎやかな絵も、ますますパワーアップしています。読み聞かせるのに 照れて戸惑うほどの ユニークな文章も、こうたくさんの絵本の魅力でしょう。
そして何より、このわんぱく小シリーズの全作通してそうですが、ストーリーがとてもわかりやすく受け入れやすい所が大好きです。
子どもたちは大して悪意もなく、時にはよかれと思って色々行動しますが、失敗し、大人に叱られ、そして間違いに気づいたり、相手の気持ちを知ったり、物事の本当の意味を知ります。
「そうだったんだー!僕たちしらなかったよ。ごめんね」
と、素直に受け入れまたひとつ良い子になり、めでたしめでたし。
実際の子供達は、こう一筋縄ではいきませんけど、まぁ、長ーい目で見たら、10代の子供の反抗期から抜け出す過程「失敗し、叱責され、改心し、成長する」姿に、番長たちのストーリーが重なります。(ちょっと大げさでしょうかね)
先日、サイン会に参加してきました。 愉快な絵本そのままのお人柄で、楽しいお話が聞けて良い思い出になりました。
しつけ的な題材なのに、子供達にも大人気のこのシリーズ。
次回作もまた、楽しみです。