大好きな宮西 達也さんの「ティラノサウルスシリーズ」の第7弾。
これだけのシリーズを描き続ける宮西さんには、本当に脱帽でしかありません。
今回のストーリーで出てくるパウパウサウルスは、ひとりぼっちで盲目という設定です。
成る程、こうきたかと直ぐに感じられたティラノサウルスシリーズ フリークの方も多かったのではないでしょうか?
もう、その後の展開は何となく分かってしまうのですが、それでも、心の琴線に触れる作品に仕上げてしまうところが、宮西さんの凄さです。
シリーズを通して描かれている愛は、この作品でも健在で、号泣するというところまではいきませんでしたが、読んで良かったと実感できる作品であることに間違いはありません。
「うまれてこなくていい やつなんて いないんだ!!」
「いつか きっと、いいことや
たのしい ことが まっていると おもって
かなしい ことや つらいこと
さみしい ときだって あるけど
がんばって いきているんだ!」
等々あちらこちらに珠玉のフレーズが散りばめられていて、絵本の水準を越えている作品として是非ともオススメします。