ジョーゼフは、本が大好き。
学校の図書館司書のリカードさんの読んでくれるお話しが好き。
自分で読める本と、少し難しい本の合わせて2冊をいつしか借りるようになります。
ジョーゼフのママは、世界一のお話し上手。
何よりもママのお話しを聞くことが好きでした。
ジョーゼフが本を借りて、帰ってくるとママに読んでもらおうとします。
ところが、ママはいつも忙しそう。
本を読むことをはぐらかされます。
週に一度行くコインランドリーで、ベハリーさんとの素敵な出会いもあり、ジョーゼフは一層本に夢中になっていきます。
そんな、ベハリーさんとの突然の別れ。
そして、今日こそはママに読んでもらえるとおもい、「読んで」とせがむと、ママがワッと泣きだしたのです。…………。
このお話の展開に、ママが“おはなし”は上手いが、“読む”ことをしていないことに気づきました。
なんて、悲しい現実なんだろうと思いました。
息子への愛情溢れるママの日常の様子から、どんなに悲しく苦しかった事だろうともおもいました。
この後のママの行動に涙が止まりませんでした。
様々な人にこどもは本を読んでもらう機会がありますが、お母さんの声・表情・温もりを感じながらの一緒の読書が、やはり一番こどもたちにとっては、「幸せな時間」なのだと、あらためて思いました。