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きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

かかし」 12歳〜のお子さんに読んだ みんなの声

かかし 作:シド・フライシュマン
絵:ピーター・シス
訳:小池 昌代
出版社:ゴブリン書房 ゴブリン書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2007年04月
ISBN:9784902257106
評価スコア 4.27
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みんなの声 総数 10
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12歳〜のお子さんに読んだ みんなの声から

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  • 男どうし

    映画のような絵本である。言葉少なでありながら、映画のシーンのように心にしみこんでくる。
    かかしと老人と若者。この絵本の良さは、男どうしの心のふれあいだと思う。

    老人が顔のないかかしを作った。少し不気味である。一人暮らしの老人は、かかしに語りかけながら、顔を作り、靴や軍手を与え、服を着せ、かかしを自分の家族のように作り上げていく。家族に先立たれ一人ぼっちの老人は、かかしを相手に、実は自分と対話しているのである。

    若者が現れる。老人の仕事を一つ一つ手伝い始める。若者も家族を失った一人者である。
    老人の注文に一つ一つ応える若者に、老人は心を許し、かかしに着させたものをひとつずつ若者に与えていく。老人は一人ぼっちではなくなった。

    老人は若者と、言葉少なに話ながら実に自分の思いを伝えていると思った。ハーモニカのメロディを通しての心の通い合いも素晴らしい。最後のシーンで、老人が若者に「チェッカーゲームでもどうだい」というところは、絶妙である。

    絵本としては、言葉少なで地味かもしれない。
    ただ、饒舌で説明口調の絵本より、心に響いてくるのである。

    息子と、一緒に感じたい絵本である。

    投稿日:2009/02/19

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