以前にテレビのニュースで「おさかなポスト」のことを知りました。
今回、絵本が出ていることを知り、さっそくわが子たちと読みました。
ある日、多摩川に見慣れない大きな魚がやってきて、
小さな魚たちにおそいかかります。
みんなが怖がって逃げ回っていると、みんなまとめて網にかかります。
そこで、外来魚だけは「おさかなポスト」に入れられ、
他にも遠い場所から人間に連れてこられ、捨てられてしまった仲間と
出会います。みんな、悲しんでいます。
特定外来生物である淡水魚と言えば、
ブラックバスやブルーギルが有名なのですが、
他にもたくさんの種類の魚がいます。
観賞用の熱帯魚として飼われていたグッピーなども、捨てられた後、
川の温水化のために日本の川や湖などでも生きていけるようになり、
野生化して繁殖していると言われています。
そんな、生き物たち。
人間の都合で連れてこられ、放された魚たち。
悪いのは魚たちじゃなくて、人間たちです。
ふるさとを遠く離れて捨てられた生き物たちの悲しみを知ってほしい。
魚だけではなく、ペット全般に言えることです。
軽々しく飼ったり、飼えなくなったからと言って捨てないでほしい。
だから、飼う前に、本当にきちんとお世話ができるのか、
もう一度考えてほしい。
子どもにもわかりやすい表現で書かれていますが、
ぜひ、親子でじっくり読んでみたいおはなしです。