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まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

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世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

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紅玉(こうぎょく)」 大人が読んだ みんなの声

紅玉(こうぎょく) 文:後藤 竜二
絵:高田三郎
出版社:新日本出版社
税込価格:\1,540
発行日:2005年09月08日
ISBN:9784406032117
評価スコア 4.7
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みんなの声 総数 9
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  • せつないです

    • 月の華さん
    • 40代
    • ママ
    • 京都府
    • 男の子3歳

    これは、読書感想文の課題図書になった本だそうです。
    「あの人達どうしてるべな」この一言に、どれだけ深い思いが詰まっているか、心に深く刺さるお話です。
    はじめはりんごの紅玉が出来巣までのお話しかと思って、借りた絵本ですが、最初のページでそうではないことはすぐにわかりました。
    戦時に日本が朝鮮と中国の人を連れてきて収容所に閉じ込めて石炭を掘り起こす、重労働をさせていたことを、恥ずかしながら私は知りませんでした。朝鮮や中国の地での所業を書いたものは昔ずいぶん読んだ記憶があるのですが、日本につれてきてまでそんなことをしていたなんて、本当に申し訳ないことをしたのですね。
    炭鉱で働かされている人達が、ひどい目に合わされていることを知っている「父」。 中国大陸で日本の軍隊が農作物を当たり前のことのように奪い取っていたむごたらしい光景を何度も見たのに、見ないふりをするしかなかった父。
    その父が家族を養うために作ったりんごを奪おうとしている人達に、『持っていかないでくれ』と頼まなければならなかった辛さや苦しさを、私は想像することしか出来ません。
    父の心を理解し、自分たちは餓えているのにとったりんごを残らず置いていってくれた、人達の気持ちも決して忘れてはいけません。
    沢山の人に読んで欲しい絵本です。

    投稿日:2016/06/14

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  • 重い気持ちになりました

    「後藤氏の『りんごの木』って
    小学生にいいらしいけど知ってる?
    『紅玉』は戦争に絡んだ話なので
    ちょっと重い感じらしいんだけど」
    と、先輩に言われてて
    気になっていた作品でした

    油絵が重厚です

    「りんごの季節になると
    父はきまってぼらくに
    おなじ話を語り
    聞かせた」

    カバーにも
    中表紙にも書かれています

    「父」のこの思いは
    豊かな時代に育った人間にとっては
    想像でしか出来ません

    戦争という
    人間が人間でない状況下
    生きる=食べる
    ことすら出来ない
    強制労働・・・
    人間が人間として扱われない

    そんな中での出来事

    中国人のリーダー?との
    「心が通じた」瞬間
    よかったと思うのですが
    採った紅玉だけは、持っていってくれたら
    また違った気持ちになったかもしれないのに
    そのリーダーに従う飢えた人達の
    潔さにも、びっくりしてしまいます

    紅玉は、小玉で酸っぱくて
    結構安価です
    それ以上に甘くて美味しいりんごが
    品種改良され
    いっぱい出回っています

    それでも
    「なつかしい味」と言って
    年配の方は好んで食べたりします

    いろいろな想いが詰まっているからなのかもしれません

    気持ちが重くなる歴史
    真実・・・なのでしょうか

    さて、小学生には
    どのように感じるのでしょうか
    対象は、高学年からではないでしょうか

    投稿日:2012/04/21

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  • 父の勇気に敬服

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    第二次世界大戦直後の北海道で実際あったお話です。
    りんご畑で働く父(作者の父)と、強制連行され炭鉱地で働いていた中国人・朝鮮人たちのやりとりに緊張が高まり息をのみます。

    生きるために目の前のものは何でも奪う。
    そんなことが当たり前になる戦争の恐ろしさを改めて痛感しました。
    また、強制連行された外国人の過酷な労働実態には胸が締め付けられる思いになります。

    父は家族の生活を守るために、命をかけてりんごを守ろうとします。
    一家の主としての責任を果たそうとする姿、その勇気に敬服しました。

    戦争とはいかに人をおかしくしてしまうか。
    戦後60年以上経った今では、当時のことを語れる人も少なくなってきました。
    そんな中で、このような実体験は大変貴重であり、これからも後世の人に語り継いでいかなければならないと思いました。
    もう2度と同じ過ちを繰り返さないために。

    投稿日:2009/02/13

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