「帰国子女、短歌始める」、頭の中でそうあたりをつけて読み始めたら、なんと奥が深いこと。
マレーシア語と短歌との融合、気になる同級生、短歌へ誘ってくらた先輩との関係、多文化共生など、短歌を糸口にしての広がり方が思いがけない方へと広がり、とても新鮮でした。
中学生になっていきなり大人の文学へいくこともありだと思いますが、素敵なYAジャンルにも触れて子どもたちが育ってくれるといいなと思いました。
読後感もさわやかです。「なにか良い本ない?」と聞く対象年齢の子が来たら勧めたい本です。もちろん大人の方にも。