読み聞かせの本としても評判の良い、くんちゃんシリーズですが、今まで熱心に読んだことがありませんでした。
この本は、たまたま図書館で、あたらしく入った本コーナーに置いてあったので、一番乗りを味わおうという不純な気持ちで借りました。
そんな訳で、今回初めてきちんとくんちゃんを読んでみたのですが、とても良かったです!
くんちゃんは、本当に“子どもそのもの”で、おとうさんやおかあさんも等身大の“親そのもの”なのです。
くんちゃんのやることは、大人から見ると、苦々しく感じてしまうことだったり、思わずため息をついてしまいたくなるようなものだったりするのですが、子どもって本当にそういうことをいっぱいするんですよね。
でも、やっていくうちに確実に成長していくものなのです。
くんちゃんも、散々失敗をしますが(そして、親はため息をつきますが)、最後にはちゃんと成長しています。
そして、おとうさんもくんちゃんの成長をきちんと認めていて、この家族の温かさを感じます。
子どもは、「自分とおんなじことをしている!」或いは「自分はここまでひどくないや」と、くんちゃんに親近感を覚えることと思いますし、親は、我が子の成長と照らし合わせ、きっとわかるわかると頷いてしまうであろう楽しい本です。